🍎HIGざっくりまとめ Patterns編 vol. 6 Entering data（フィードバック）

2023年2月2日 07:57

フィードバックは、現状を把握し、次に何をすべきか、行動の結果を理解し、失敗を回避するのに役立ちます。

アプリやゲームの操作に際して、明確で一貫したフィードバックを提供することで、直感的に理解でき、より深い探求を促すことができます。フィードバックは、次のようなさまざまなことを伝えることができます。

何かの現在の状態
重要な任務や行動の成功または失敗
悪い結果を招く可能性のある行為についての警告
ミスや問題状況を修正する機会

最も効果的なフィードバックは、情報の重要性とそれを提供する方法を一致させる傾向があります。例えば、ステータス情報を必要なときに見られるように、受動的な方法で表示するのが効果的な場合があります。一方、データ損失の可能性に関する警告は、問題を回避する機会を与えるために、人々の邪魔をする必要があります。

そこそこ重要であればユーザーが見ようとした時だけ確認できればいいし、警告など重要な情報はユーザーのタスクを一旦邪魔しても伝えるべきってことか🙄

ベストプラクティス

フィードバックを提供する方法を複数使用すると、より多くの人に届き、受け取る機会を与えることができます
たとえば、色、テキスト、音声、触覚を使ってフィードバックを提供すると、デバイスの電源を切っていても、画面から目をそらしていても、VoiceOverを使用していても、フィードバックを受け取ることができます。
ステータス・フィードバックをインターフェイスに統合することを検討してください。
ステータス・フィードバックが説明する項目の近くで利用できる場合、人々は行動を起こしたり、現在のコンテキストから離れることなく、重要な情報を得ることができます。
例えば、iOSとiPadOSのメールでは、メールボックス画面のツールバーに、最新のアップデートと未読メッセージの数が表示されています。
アラートは、重要な、そして理想的には実用的な情報を提供するために使用します。
アラートは、現在の状況を混乱させるものなので、情報の重要性と中断の度合いを一致させる必要があります。アラートを頻繁に使用したり、重要でない情報を提供したりすると、アラートの効果が失われる可能性があります。
予期しない不可逆的なデータ損失を引き起こす可能性のあるタスクを開始した場合は、警告する。
一方、データ損失がその行動の結果として予想される場合は、警告を表示しません。たとえば、Finderは、ファイルを削除することが予想されるため、ファイルを捨てるたびに警告することはありません。
重要なアクションやタスクが完了したことを確認するのは、理にかなっている場合です。
たとえば、Apple Payの決済が成功したことを確認するフィードバックは、人々に喜ばれます。一般に、この種の確認は、十分に重要な活動に対して行うのが最善です。人々は通常、自分の行動やタスクが成功することを期待しているので、それが失敗したときだけ知る必要があるのです。
コマンドの実行が不可能な場合、その理由を表示し、理解させる。
たとえば、目的地を指定せずに道案内を依頼された場合、マップは同じ場所への道案内と同じ場所からの道案内を提供できないことを知らせます。

感想

適切なフィードバックを出そうと思うと、前後のコンテキストやユーザーの期待してる事や予測など色々考えなきゃで難しいなっていつも感じます。

データ削除操作や終了時によくある「削除されるけど大丈夫？」的な確認メッセージ、心配なのですぐ出したくなっちゃいますが、ユーザーが故意にその操作をしてて結果が予想できてるようなシーンではいちいち出さなくていいって事ですね。

ここ読んでてNintendoのこの記事を思い出しました。警告を出す出さないというか、UXライティングやUIの工夫全般ですが、“ユーザーへの信頼と端的な操作”として紹介してあります

とかく、誤操作を防止するため、たとえば「データを消去しますか？」という処理に対し、最初に「いいえ」にカーソルが合うのが一般的な考えかた。しかしニンテンドースイッチでは、ユーザーの“終了したい”に対し、本体側も「はい！終了します」と作動する。「本当に終了しますか」とメッセージを出すことは、ユーザーを信頼していない疑問形というわけなのだ。
　ただ、この“信頼と端的”では、誤操作の可能性を排除しきれない。それでニンテンドースイッチが取った方法が“わかりやすいUI”ということになる。

Nintendo SwitchのUIはなぜ使い勝手がいいのか!? 全員で体験し、“あたりまえ”を磨く任天堂のもの作り【CEDEC 2018】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？