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「大好き」を超える「好き」の感情
茹だるような夏の暑さから一変、肌を撫ぜる風がひんやりと冷たいものになってきたこの頃。大気の香りもあちこちに散らばっているものから、まとまった風となって鮮やかに鼻を突き抜けるようになる。
「この季節の匂い、すごく好きだな〜」と思うのと同時に、この季節は夏の終わりなんだか、秋の始まりなんだか、どちらに形容すれば良いのか曖昧だなぁ、と毎年思う。この迷宮入りの思考が始まると、「ことしの冬も楽しみだな」なんて風物詩のように思う。そして、その時間を毎年噛み締めている。なんてったって、私が1番好きなのは冬なのだから。
私は季節の中でクリスマスの雰囲気を纏った冬が1番好き。でも、まとわりつくような暑さを乗り越えて、冬を迎える準備をするこの季節の雰囲気も負けないくらい好きなのだ。
大好きな冬を迎えるこの季節が、冬を超えるくらい好きなのかもしれないと、大好きな香りに包まれながら、思った話なのでした。