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「ご自由にどうぞ」が難しい問題
世の中、正解があるものばかりではない。
正解がないところを、あれこれ自分で考えてみて、最終的に自分なりに決断できることはたくさんある。
例えば、「就活にリュックサックで行くのはアリかナシか」のような感じ。
最近はビジネス用のオシャレなリュックサックがある。
一昔前は、リュックサックと言えば登山かスポーツ用しかなかった。
時代の流れと共に、選択肢が増えることはいいことだ。
これから就職活動をする方に質問されることがある。
「面接用にビジネス用のバッグを買わないとダメでしょうか。リュックサックではダメでしょうか。」のような具合だ。
私の答えは、「自分で考えて、自分で決めてください」だ。
残念ながら、私はその方の採用を決める人ではない。
相手が何を良しとし、何を良しとしないかの基準はわからない。
リュックサックで行くことに不安を覚えるなら、ビジネスバッグを買うのも良いと思うし、「いやいや、今どきリュックがダメとかなしっしょ!」と思うなら、そのリュックサックを持っていけばいいではないか。
説明会や面接の際に、「服装はご自由にどうぞ」と書いてあるのも苦手な方が多いようだ。
これも質問が多い。
私の回答は、「自分で考えて、自分で決めてください(再び)」だ。
「ご自由にどうぞ」なんだから、「自由」なんだと思う。
この服装では不安、というなら、自分が不安ではない服装で行けばいい。
根底にあるのは、「自分で決めた結果、自分だけ浮いたらどうしよう」のような感情だと思っている。
多様性や「自分らしさ」を求める一方で、自分だけが他と異なることに恐怖や不安を感じている。
「ご自由にどうぞ」に対し、このうえない不自由さを感じている人が多いらしい。
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