不思議な脳の体験
5年前に、二日間の「右脳と左脳をシンクロして小旅行しよう!」というワークショップに参加したことがある。
最初は、右脳は芸術的,左脳は論理的だといわれているのに、それがシンクロするとどうなるのだろうかとちょっと面白そうな、怖そうな感じがした。
でも、ワークショップの説明会に出席した時に、脳のシンクロで、病気も治るようなことを話していたので、興味を持ってしまった。
ワークショップは、アメリカの超心理学者ロバート・モンロー氏が設立したモンロー研究所のもので、Hemi-Sync(ヘミシンク)と呼ばれる音響技術を使った周波数を聴くというもの。
モンロー研究所では、長年の研究の結果、特定のサウンド・パターンが、人間の意識をさまざまな状態へと導くことを明らかにしてきました。たとえば、深くリラックスした状態、睡眠誘導、瞑想状態、集中した状態、知覚の拡大した状態などです。 このオーディオ・ガイダンスのプロセスは、何層もの複雑なオーディオ信号を組み合わせることによって共鳴現象を起こし、特殊な脳波を発生させて、意識を特別な状態へと誘導するものです。その結果、左脳と右脳が同調して機能する、脳全体の同期現象が発生します。この状態をヘミシンクと呼びます。ヘミシンクとは、ヘミスフェリック・シンクロナイゼーション(左右半脳の同調)の略であり、モンロー研究所の造語です。 ヘミシンク信号に加えて、ミュージックや音声ガイダンス、あるいはかすかな音響効果などが組み合わされて、その効果はさらに高められます。
この説明を読んでも、そんなの聴くのはちょっと怖いと思うかもしれない。
ワークショップ参加者は14人位。
二日間にわたって、ミニ体育館のようなところに、みんな仰向けになって、ヘッドホンをつけ、目をつぶり、ある特定の周波数(フォーカス10と言われる「肉体は眠り、意識は目覚めている状態」)を持ったオーディオをガイダンス付きでいくつも聴いた。
私は、目をつぶっているのに、いきなり、電気をつけたのではないかと思うくらいの明るさを感じたり、キラキラしているものが見えたり、なんだか不思議で、次はどんなプログラムかと始終ワクワクしていた。
ヘミシンクは聴く人の意識を、深いリラックス状態や瞑想状態、あるいは知覚の拡大した状態など、さまざまな状態へと誘導します。
リラックスしてたので、寝てしまうかなと思ったけれど、大丈夫だった。
その中でも、一番印象に残ったのがある。
それは、インストラクターが私たちには伝えず、参加者をペアにしておき、私たちがオーディオを聴いた後に、誰がペアなのかを伝え、私たちはペアとなった人に見たものを伝えるというプログラムだ。
私が見たものは、全く一貫性がないもので、意味もわからなかったけど、それをそのまま相手に伝えると、「ああ、そうか。ありがとう。」と言われたので、わかったようだった。
そして、相手が見たもの。それは、
「海、路面電車、青い服を着た中年男性」
何なのか、私にはさっぱりわからなかった。
「ま、いっか」ということで、しばらくは一体なんだったのだろうと疑問だったけれど、すっかり忘れてしまっていたんだ。
それから3ヵ月後の8月に、友人に誘われて、ポルトガルのポルトに旅行をした。
旅行していた時には全然気づかなかったんだけれど、後で撮った写真を見て、びっくりした。
ポルトに海も路面電車もある。
また、一緒に行った友人の彼氏がポルトに住んでいて、彼がガイドをしてくれたんだけど、ずっと青いTシャツを着ていたのだった・・・
つまり、3ヶ月前に私の未来が予言されたってことだ。
すごい技術だ。
まだ他にもいろんなワークショップがあって、幽体離脱というのもある。一度やってみるといいと言われているけれど、臆病な私にはまだ無理。
それにしても、脳って不思議だ。
ということで、ポルトの写真を少しだけ貼っておくね。
路面電車
これはドウロ川。左側が海。
これが青いTシャツを着ていた人
夕焼けのドウロ川
イワシの塩焼きを食べたドウロ川沿いのレストラン
ポルトガルで有名ないわしの塩焼き。新鮮だし、安い!
野良猫もたくさん。レストランの横にも一匹。
有名なポートワイン(オフリーOffley) ちょっと私には甘かった・・・
きれいなドウロ川の夜景