母の日の紙芝居
5月29日、風の強い日曜日。
フランスは母の日、
近くの街の図書館で
紙芝居コンサートをしてきた。
母の日だから手伝ってと娘に言うと
やるやる!と張り切ってくれた。
だれが何を言って
何を弾いて
ふたりで歌って、と細かく決めて
稽古を重ねていたのに
今週になって私は体調を崩した。
あれ、なんだか喉が変、と不快を感じ
一夜明けたら声が出なくなったのだ。
音楽院は試験間近、
自宅の教室も発表会を控えている。
休めない‥‥。
水曜日は一日中筆記でレッスンをし、
祭日だった木曜日は友人宅で楽しく食事会、
ちょっと良くなったと
調子に乗って喋っていたら
金曜日、起きたらまた声が枯れている。
筆談レッスン再開、
合間に病院に行き薬を飲む。
YouTube で声が出ないときの対処法などと
検索していろいろと試す。
それでも失くした声はなかなか戻ってこない。
本番前日、やっと絞り出した声は
人魚姫どころか
母の日というより
もはや父の日のよう。
この声で
おかーあさん
なーに?と答えたらコントだ。
そんなわけで急遽変更、
朗読は全て娘に頼むことにした。
昨年末に小学校コンサートで出会った
図書館員のシルヴィが用意してくれた
素敵な図書館の一室で
温かいファミリーコンサートが始まった。
紙芝居の説明をしながら
ちょっと硬くなっていた娘も
朗読を始めると物語に入り込んで
私よりもずっと滑らかなフランス語で
上手に声色も変えて読んでくれた。
https://www.instagram.com/p/CeLFxfclMQn/
コンサートの後は
子供達だけ別の部屋に移動して
アトリエでは母の日のカードを作った。
家に帰ると
学校で作ったプレゼントも渡してくれた。
日曜日だったので
夫も荷物を運んでくれたり
アトリエも手伝ってくれた。
家族に助けられた母の日。
紙芝居を通して新しい出会いもあった。
感謝!!