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ホームスクール番外編

我が家の新しい形、
娘がホームスクールを始めましたという記事はこちら↓

ホームスクールをするにあたって
家族で何度も話し合い
気をつけようと決めたのは、
これから思春期を向かえる娘が
社会的に疎外感を味わわないようにすること、
そして心身ともに健康であること、だった。

引き籠らないように子供部屋ではなく
アトリエの天窓の下に置かれた机の上には
こんなポスターを貼った。

本に挟まれた押し花、足元で眠る猫、
ラジオから聴こえるお気に入りの曲‥

小さな幸せがたくさん書いてあり
勉強に疲れた時にふと見上げると癒される。
雑誌の付録が役立った。

天窓に映る青空

我が家は夫婦同業でピアノ教師だ。
娘のピアノの練習は
家だけでなく、私たちの勤務先の音楽院でも
することができる。
そこに行けば小さな子供から
オーケストラをする大人まで
毎日たくさんの人々と触れ合える。

娘自身のレッスンは
マルセイユ音楽院に
今年は授業が増えて週に3回も通うことになった。

小学校で一緒だった友達とは
携帯で毎日メッセージを送りあって繋がっている。
図書館で待ち合わせたり
家に呼び合ったりして
変わらず仲良くしてもらっていてホッとした。

通信教育には体育がないので
体力作りもしなくては、と思っていた。
スポーツの習い事をする時間はないけれど
自分たちでできる運動はなんだろう。
娘の11歳の誕生日プレゼントだった自転車は
ピカピカのままガレージに眠っていた。
そこで思い切って私も
夏の終わりに自転車を買った。


丘の上に住んでいるので
私と夫は電気自転車ではあるが、
家族3人で
自転車に乗るようになった。

ちょうどコロナのロックダウン期に
車道の横に自転車用の道が作られていた。

電気自転車でスイスイ坂を登る親の後を
クラシック自転車を押しながら
息を切らして歩いていたのが、
毎日1時間近く乗っていたら
急な坂も登れるようになってきて驚いた。
子供の可能性はすごい。

自転車を漕ぎながら冷たい空気を感じ、土の匂いを嗅ぎ、虫の歌を聴く。
ああそうだった、
私、自転車が大好きだったのよ!


暮れてゆく空や
明ける空を拝む。

娘との課外授業のおかげで、
忘れていた感動を毎日味わっている。



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