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弱さに立ち向かう
かれこれ2ヶ月前、私は足を挫いた。
街なかでちょっとした買い物をして車に戻る途中、
段差を踏み外して右足首がぐりぃっと内側に入りこみ
そのまま自分の足の上に転んだのだ。
軽く悲鳴をあげるくらい痛かった。
足を引きずってヨロヨロやって来た妻を見、
車内で待っていた夫は
おののいて車から出てきた。
アジア人のゾンビかと思ったと言いながら。
病院に行く?と聞かれたのに
大丈夫大丈夫すぐ治るって!と
強がったのが良くなかった。
市販のクリームや
湿布を貼って誤魔化した。
が、ひと月経ってもヨガのポーズや
瞑想時の正座ができないし
たびたび同じ箇所をひねるので
9月に入り、私はやっと病院に行った。
捻挫ですね、
3週間固定してないといけなかったのに、
と怒られ
キネに通うように処方箋をもらった。
キネとはキネズィテラピーkinésithérapie の略、
弱くなっている場所を
運動することで治すリハビリのような治療法で
フランスではかなり一般的だ。
こうして週に一度
隣村のキネ氏(若いお兄さん)に通うことになり
今朝、このまま頑張れば来週が最後!と
言ってもらった。
往診中、センセイの撮ってくれた写真が
説明と共に送られてくる↑
ほんとに効くのかなと思いながら
この地味な運動を繰り返していたら
少しずつ痛みが消えていった。
帰ってきて大人(リタイアしたおじさま)の
レッスンをしながら、
音階や運指エクササイズの大切さを
いつも以上に語った。
弱点克服には地味な運動を
根気よく続けること、
いつか必ず光が見えてきます!
元体育の先生だった生徒さんは
なるほどね、と優しく頷いてくれた。