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Golden dreams

ちょうど1週間前、月一で開催している
土曜クラシックのコンサートに
ピアニストのファニー・アズーロさんが
演奏に来てくださった。

ショパンとスクリャービンのプレリュードを
録音したGolden dreamsという
新しいCDのプログラムだ。

ベリーショートカットで長身、お洒落で
ニコニコと、とても感じが良い。
でもピアノに座れば戦士のような攻め演奏!

ファニーと知り合ったのは10年以上前になる。
ソロ、そして他のミュージシャンとの共演で
これまで何度も演奏を聴いてきた。
前回はマリンバとのデュオだった↓


宣伝の甲斐あってたくさんのお客さんが
集まってくれた。

CDのタイトルである
ゴールデンドリームスは
ピアニストのマルセル・シャンピが
使用していたショパンの譜面に書いてあった
リストの言葉「songes dores(Golden Dreams)」から
きているそうでファニーはこの楽譜を
ジャン=マルク・ルイサダ氏に借りたのだそうだ。

アンコールはラフマニノフの
これまたプレリュード。
エネルギッシュな演奏に会場が沸いた。

ゴールドのジャケットがこんなに似合う人はそういない
サインもゴールドのサインペンというこだわり!

さて今回ファニーの演奏を聴けたのも嬉しかったが
初めて彼女のご両親にお会いできたこともまた
幸せだった。

演奏会後のレストランにご一緒した。

ファニーのお兄さんもベルリン国立歌劇場管弦楽団の
第一ホルン奏者と聞いていたし
ご家族揃って音楽家なのかと思えば
ご両親は演奏はしないけれど音楽愛好家で
地元で音楽祭を主宰されているのだそうだ。
娘にもとても優しく声をかけてくださった。

二人の女の子のママでもあるファニー、
コンサートの後に
髪の毛ちゃんと洗ったの?なんて
電話で話しているのも微笑ましかった。

演奏一本でキャリアを積みながら
幸せな家庭を築き、
その努力は計りしれない。

フランス人男性は家事力があるとか
子育てにも協力的、と言いながらも
現実には
色々なシーンで
男性社会であることを感じるという女友達は多い。

例えば
これが男性の音楽家だったら
子供がいるとか結婚してるとか
誰も言わないだろう。

逆に言えば
ものすごく子煩悩な男性でも
子供がいるのにキャリアがあって凄いとは言われない。

そんなことをいろいろと思った夜だった。

スクリャービンのプレリュードはこちらから↓
ビデオもセンスが光っている。






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