人は何故海に行くのか
今回のノルマンディ滞在期間は10日間。
3日目にパリから友人一家が合流した。
彼らは私たちの近くのアパートに3泊、パリからは
たったの2時間で着くのだから羨ましい。
まだ2歳のかわい子ちゃんのいる
やはり音楽家の日仏ファミリー。
エリック・サティの家を見に行き
港をぶらぶらして、
翌日は海に行くことになった。
この辺りで1番大きな海岸といえば
トルーヴィル・シュール・メール、
ポスター描きのレイモン・サヴィニャックの
絵の並ぶ白い砂浜がどこまでも続いている。
さて私は海はどちらかと言うと苦手だ。
紫外線の恐ろしさについて
言い聞かされて育ったし
泳ぎに自信はないし
クラゲも怖い。
晴天の下、焼き魚のようにはなりたくない。
日焼け止めを塗りたくり
帽子を被っていた。
シマシマの四角いテントを見つけ
使っている人に聞くと
1週間単位で借りるんだそう。
1日だけなら小さいパラソルね、と教えてくれた。
さっそく借りたパラソルの下で
海で遊ぶ友人達を見つめる。
目の前に広がる大きな海や
のびのびした人々、
嬉しそうな子供達を前にすると
やはり心がほぐれるのを感じた。
数日後は
オンフルールの海岸にも行った。
娘にせがまれ
今度は足だけ水に浸かり
貝殻を探したりした。
湿った砂が足を滑り
太陽に照らされた水が心地良かった。
フランス語で海はメールMer
母 Mère と同じ発音だ。
海はみんなのお母さんなんだなあ。