Burlesque について
Burlesqueと呼ばれる滑稽喜劇映画を続けて観た。
まずは
私たち家族が
毎月開催している土曜クラシックの5月のゲストが
ジャズピアニストのロベール氏と
映写技師のアンドレさんによる
映画コンサートだった。
アンドレさん、元々はトランペット奏者で
音楽院の院長先生だったと
奥様から聞いてびっくり。
映画好きが高じて映画技師にもなったそう、
素敵でしょう。
ジャズピアニストのロベールは、
ピアノ製造も手がける調律師、楽器のプロ。
本番でかける映画はもちろん知っているけれど
音楽の用意はせず
その時々に湧き上がる感情や
お客さんの反応で即興するなんて
私には夢のような話だ。
カチカチカチ、と古い映写機の回る音と共に
チャーリー・チャップリンやマックス・ランデールの
無声映画に
ピアノの物悲しいメロディーや
踊りたくなるような伴奏が混じり
会場はとても良い雰囲気に包まれた。
さてBurlesque とはなんだろう。
ミスタービーンの世界と言ったら
わかりやすいかもしれない。
日常の小さな出来事の反復が
ドタバタに巻き込まれていく。
それが悲劇というより喜劇となって
視聴者の笑いを誘う。
でもどこかにセンチメンタルを含んでいて。。。
それ自体がアートとなっている。
辛い時こそ笑いを求めるエスプリ、
そして世間の冷たさや滑稽さを指す鋭い風刺、
逆に真のあたたかさに触れる瞬間、
軽やかさに隠された重たいメッセージ。
1883年生まれのフランス人
喜劇王マックス・ランデールは
完璧な演技を求めるあまり
僅か41歳で自ら命を絶ってしまった。
この夜のコンサート会場が
子供や大人、様々な年齢のくすくす笑いに包まれた
「マックス風呂に入る」はこちらから↓
この2日後に見た
現代のフレンチBurlesque映画については次回!