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プライベート・ライアン
ノルマンディ上陸作戦といえば、
ということで
帰ってきてから
映画プライベートライアンを観た。
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映画は現代のオマハビーチ近くの米軍英霊基地から
始まる。
そこを訪れるアメリカ人の年配男性とその家族‥
そして時は1944年6月6日に遡る。
連合軍がオマハビーチに到着した日、
惨すぎる戦闘シーンは
顔を背けたくなるほどの臨場感だ。
そこからトム・ハンクス扮するミラー大尉を中心に
ライアン戦士(マット・デイモン)を探す任務が始まる。
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歴史というより
戦争を通して人の強さや弱さ、
残酷な現実の無情さを見せつけられるヒューマン物語。
ベテランの大尉トム・ハンクスの憂いある表情と
若いマット・デイモンの屈託のないまっすぐな目が
印象的だった。
でもいちばん私の心に響いたのは
トム・ハンクスが
俺は高校の教師だったんだ
というシーンだ。
正気を失いそうな戦場の戦士たちにも
生活があったのだ。
待っている人や
会いたい人がいるのだ。
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観光客が多いと見えたあの場所に
遺族に会いに来ていた人もいたのかもしれないと
ハッとした。