☆「いい子」の価値観☆
ある日、
運営しているフリースクールで、
小1の女の子と
小4の女の子と
お昼ご飯を食べていた時の
何気ない会話。
(2人は姉妹)
小1の女の子は、
お母さんが用意してくれた
ご飯を半分以上残して
「もういらない。おなかいっぱい…」
と。
そこからどういう流れかは忘れたけれど、
「いい子」の話に。
たぶん、
きっかけはその子がぽろっと
つぶやいた
「〇〇(自分の名前)は、いい子じゃないから」
という言葉。
私が
「じゃ、どういう子がいい子なの?」
って聞いてみると、
「すききらいしないで、なんでもたべて…」
「大きなこえで『いただきます』いえて…」
「じかんないに、ちゃんとたべおわれる子」
そこですかさず、
もぐもぐ食べてた小4のお姉ちゃんが
「それはかわいそうだよ!
体調悪い時もあるから、
頑張っても時間内に食べ終われない子も
いるじゃん!」
ほうほう、なるほど。
さすが4年生になると、
客観的な視点が加わるのね。
小1の女の子も
「あ!それもそうか。」
と、納得顔。
確かに、
先生や大人たちは、
好き嫌いせず、何でもモリモリ食べて、
大きな声で元気よく『いただきます』言えて、
時間内にちゃんと食べ終われる子は
「いい子だね!」
「すごいね!」
「えらいね!」
と、目を細めて、誉めたたえるだろう。
でも、
ちょっと待った。
好き嫌いせず、何でもモリモリ食べて、
大きな声で元気よく『いただきます』言えて、
時間内にちゃんと食べ終われる子
なんて、
一体何人いるんだろう?
これら全てができる子の方が
今の時代は奇跡的。
そんな奇跡的な子しか
「いい子」になれないのだとしたら、
その他大勢がみんな
「わたしは『いい子じゃない』」
になってしまう。
そんなのちょっとおかしくないかい?
そもそも
この「いい子」っていう言葉が厄介。
「いい子」の価値観は、
誰にとって都合のいい価値観と
なっているのかが問題。
親が育てやすい「いい子」?
先生が指導しやすい「いい子」?
従業員として雇用しやすい「いい子」?
その先に、
その子の幸せはあるのかい?
大人としてやれることがあるとしたら、
「いい子」の間口をぐ〜んと
広げてあげることなんじゃないかと
お昼ご飯をもぐもぐ平げながら
思ったのです。
好き嫌いあってもいい子。
大きな声でいただきます言えなくてもいい子。
時間内に食べ終われなくてもいい子。
そしたら、
み〜んないい子!
好き嫌いなく食べましょうとか
いただきますは大きな声でとか
時間内にとか
それはそれで大事かもしれないけれど、
大人が勝手につくった枠から、
はみ出してしまった子を
ペシペシ整えるのではなく、
違いを許す
それもありだねと認める
でもそれはいけないんじゃない?
どう思う?
と対話する
それこそ大事なんじゃないかと。
どんなことも
子どもたちにとって
”幸せな”大人になるための
価値観でなければならない。
子どもたちがハッピーになる価値観を。
子どもたちが自分に自信を持てる価値観を。
「いい子だね」は危険な言葉。
改めて、
自分自身肝に銘じなければと、
忘れないように書き留めさせてもらいました。
お付き合いいただき、
ありがとうございました^^
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sado ベリースクール Stars
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