米国、新たな登場人物
実はLAで過ごした3日間、1人面白い方と会議ができた。
米国でデジタルのコンテンツ制作を主に、ブランディングやマーケティングをやっていて、その業界で一流の人だ。
アメリカ人で、Bさんという。
今回、一緒に同行してくれ共に全部を形作ってくれたYさんが紹介してくれて、パーティーの準備時間にテラスで打ち合わせをした。
非常にフランクなBさんは、挨拶をすると、とても上手な日本語を話した。
「目黒の広告会社で働いていたことがあるんです。」と笑顔で話してくれた。
それからBさんが、私たちがここにきた経緯や、やりたいことなどを簡単に紹介してくれた。
Bさんはブランドに非常に興味を持ってくれて「マザーハウス」と、アパレルの「ERIKO YAMAGUCHI」のカタログを2つ両手に取ると、「ERIKO YAMAGUCHI」のカタログを「マザーハウス」のカタログの上に置いて、2枚を重ねた。
「シンプルに行かないとダメですよね。アメリカでは。」と日本語で言った。
「バッグでも服でもいいと思うんですが、やっぱり会社よりも主語が人であるべきだと思いますよ。」と本質的なコメントを静かに、話す人だった。
私は感覚的に、プロフェッショナルな人だと感じて少しワクワクした。
Bさんだったらどんなふうに私たちを料理してくれるのか、ちょっと知りたい気がした。
実際に、どこまで、どれくらいの予算で、戦略パッケージを作ることができるのか、Bさんの事例などを見させてもらいながら、スピード感のあるやりとりは30分で終わった。
ただこの30分でも、私はなんだかLAに来た意味があったかも、、と思えるほど、Bさんのキレの良さはちょっと違っていた。
それからBさんに、プロジェクトの全体像の提案をしてもらう依頼をして、まずはどんなふうになるのか?期待とワクワクを持ちながら数週間待った。
そして先週、Bさんが、いくつか質問があるので30分会議をしましょうということになった。
一言目にBさんは言った。
「まずこの仕事を僕はやりたいですね。」
タンクトップで出てきた筋肉もりもりの彼は、そう切り出した。
「可能性がありますよ。」日本語がちょっと可愛いのだ。
「それで、いくつか質問があります。今後、米国に倉庫は持ちますか?商品が SOLD OUT したら、何日で追加がきますか?」
といった、ちょっと予想外にテクニカルな質問がいくつかきて、「大体わかりました。マラソンがあるから11月5日くらいに提案します。」と。笑。
すごく独特なリズムをもった彼だった。
そして「少人数でやっているし、ストレートなやり取りが好きだから、色々、ストレートにお願いしますよ!」と、また可愛い日本語で言われた。
こうして、なんだか流れの中で、一流のアメリカ人の方と本格的に仕事をすることになっていった。
なんだか、本の話から、パーティー、セレクトショップと流れがどどーってきて、今はBさんと会議をしているのがとても、誰かの企画かな?と思うくらいな物語と登場人物で、これからどうなっていくのか、不思議さとワクワクでいっぱいだ。