植物に生かされているんだな/ポマンダーをつくってみてしみじみ。
昨日は魔女セラピスト福永敬子さんの12月の花鳥風月講座でした^^ その月を日本の暦・二十四節気や陰陽五行論で読み解き、季節に合わせて自分を調えるためのアロマを紹介いただくという講座。最後は毎回何かクラフトをつくって帰るというとても充実の講座で、毎月楽しみに通っております。
クリスマス間近な12月5日の今回は、こちらを作ってきました!
どどんっ!
what's this!?
あやしい…笑
私も最初に見て聞いたときはなんじゃこりゃと目を白黒させました笑
これはオレンジポマンダー。
欧州で昔から作られているオレンジにクローブをさしてつくるお守り。クリスマスの時期につくりオーナメントとして飾るそうです。
中世のヨーロッパ、特に16世紀にペストが流行った頃にポマンダーもとても流行ったそう。自分の周りに良い香りを漂わせて病気や不幸を遠ざける、と信じられていたことから、ポマンダーが魔除け・お守りとして使われるようになりました。実際、オレンジとクローブの抗菌作用でお部屋の浄化や虫除け効果があるのだそう。
へぇ〜〜〜!
知らなかった!
日本でのお正月飾りみたいなものでしょうか??
つくり方はリボンを巻くところをマスキングテープでカバーしておいて、竹串で皮をぶすっと穴を開けクローブを挿していく。見ていただい方がイメージつくかと思うので動画にしてみました。
…結構単純作業で…1時間以上かかったかと笑 これはひとりでやったら挫折しそうだわ笑 オレンジの香りがお部屋中に広がってとても心地よい空間になっていました^^
最後にスパイスパウダーをかけて、3週間ほど乾燥させてからリボンをかけて飾れば完成♪
クローブを挿したところからオレンジの水分が抜けていくのですが、クローブの強い抗菌作用で腐らずにどんどん小さくなりながら乾燥していくのだそうです。
なので、ポマンダーは「果物のミイラ」という表現もあるほど!
このスパイスのクローブ。
もともと、クローブの花の蕾を乾燥させたものなのだそうです。
お料理では粉末になったものを使うことの方が多いかと。ポマンダーにはこの形状のまま、乾燥させたものをぶすぶす挿したわけです^^
そしてこのクローブは、実はきものの柄でもメジャーなものです。
クローブは丁字(ちょうじ)と呼ばれ、昔から香辛料や漢方薬として使われた貴重なものでした。この丁字の柄は単独で描かれることはほぼなく、「宝尽くし」という 古来仏教で大事にされた宝物がたくさん並んだ吉祥模様の中で描かれます。訪問着や袋帯などフォーマルきものに描かれることが多い縁起物♪
きもの柄の丁字=クローブは知っていたけれどもともとのクローブをこんなに触るのは今回のポマンダーづくりが初めてでした。
いやぁ〜
植物のチカラってすごいなぁと。
薬にしたりお料理にしたりはもちろん、ポマンダーにしたり、きものの柄にしたり、人は昔から植物のチカラを知ってそのチカラを借りて生きてきたんだなぁ。
私のポマンダーちゃんはただいまネットに入れて、お部屋で乾燥中。最初は「なんじゃこれ!?これ、家に飾るの??」とかなり引き気味でしたけど、自分で作ってみたらすっかりカワイイ子になりました^^
今年のクリスマスまでにはいい感じで乾いて飾り付けができるといいな❤︎