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化学物質過敏症に効果的な食事療法

今回は、化学物質過敏症の私が実際に試して症状が緩和する効果を感じた食事療法についてシェアしたいと思います。

化学物質過敏症とは、一般的には、日常的に生活の中で使用される柔軟剤や洗剤(洗濯洗剤や掃除全般)日焼け止めや化粧品、シャンプーなどのヘアケア製品、塗装や建築商材、薬剤、抗菌剤、などなど、さまざまなものへ使用されている化学物質や香料成分の曝露によって引き起こされる健康被害、厳密には言えば、一種の中毒症状の反応を指します。

特に、香料に反応する場合には、嗜好の問題や体質的なアレルギー症状と受け止められがちですが、化学物質過敏症の人が反応する化学物質や香料成分の多くには神経毒の成分が含まれているケースが多いので、単純に好き嫌いや敏感な体質だからという問題ではなく、人体に有害な化学物質や薬物に対して、人間が持つ本来の防衛反応として身体が拒絶反応、または中毒症状として反応をしているという見方の方が正しいのではないかと思います。

近年、柔軟剤や抗菌洗濯洗剤やヘアケア製品には、香り長持ちを狙い、マイクロカプセル(マイクロプラスチック)を使用したものが多く、それと同時に使用されている香料や抗菌剤の成分もどんどんと毒性の強いものへと改悪されていることもあり、化学物質過敏症でない人やそれまでそうした製品を使用している人の間でも、あまりの香りや刺激の強さを指摘する人が増えている印象があります。

またマイクロカプセルを使用した製品を愛用している人の衣服や身体、その人が滞在した空間からは、マイクロカプセルが接着剤のように物質にくっつくために、製品に使用されている香料成分や化学物質が使用していない他者の衣服や身体、さらには、お店で陳列されている商品に付着する「移香」による二次被害に悩んでいる人も増え出していて、該当商品を直接使用していない人にも間接的に健康被害を引き起こす事態となっていて、これらは「香害」という新しい公害して認知が広まりつつあります。

私自身も2017年頃から、最初は日焼け止めやファンデーションから始まり、突然食器洗い洗剤など、あらゆる製品に含まれる香料に対して身体が拒絶するようになりました。

その後、同じような症状に苦しんでいる人がいることを知り、これが化学物質過敏症によって起きている拒絶反応なのだと理解しました。

現在、化学物質過敏症は反応する化学物質への曝露を避けること以外には明確な対処法は確立されていませんし、診療するクリニックも限られています。(そもそも今では病院はスタッフや患者さんをはじめ、柔軟剤や抗菌洗剤のユーザーが多く、香料が室内に充満しているので、化学物質過敏症の人には診療を受けること自体が非常に難しい状況です。)

その後段々と反応する物質が加速的に増えて、それまでのような生活を送ることが難しくなり、少しでも症状を和らげるためにできることは何かを調べ、あらゆるものを片っ端から試してみました。

結論から言えば、すでに化学物質過敏症を発症している人の場合には、身体が許容できる化学物質(毒)がリミットを超えてしまっているために、まず第一にすべきことは、香料を使用した製品含め、あらゆる有毒な成分を使用した日用品などの使用を止めて、物理的に化学物質への曝露を減らすことが必要です。

単にアレルギーや好みの問題ではないので、中毒症状として、さまざまな健康被害を示す症状が出ているので、物理的に中毒を起こしているものを摂取しない、曝露しない、ことが重要です。

それと同時に、身体の毒素を排出する機能を高める必要もあります。

化学物質過敏症の症状は人によりさまざまですし、反応する成分も千差万別です。

ですので、全ての人に当てはまるとは言えませんが、あくまで私が試したもので言えば、一般的に化学物質過敏症コミュニティーで推奨されているビタミンCなどのサプリメントなども、逆効果になる可能性があることを指摘したいと思います。

実際にビタミンCやグルタチオンなどはデトックス機能を高めるには効果的なのかもしれませんし、私も実際に色々なサプリを試しましたが、一般的に販売されているサプリメントは、食品からの摂取と違って、人間の身体が摂取しにくい成分であったりします。ですので、同じ栄養素を摂りたいのであれば、未精製や未加工の食材から摂取する方が身体に適切な状態で吸収されます。

また、多くのサプリメントの問題点は原材料や加工成分です。

例えば、ビタミンCの場合ですと、一般的に市販されているビタミンCの原材料はとうもろこしを使用しています。しかし、その材料となるとうもろこし自体が遺伝子組み換えされていたり、農薬を使用されて栽培されている場合がほとんどです。すると、デトックスするために新たに毒を体内に取り込むことになり、さらなる負荷を身体にかけることになります。原材料と同様、サプリメントに使用されているカプセルなどに使用される添加物も化学物質過敏症の人には悪影響を与える可能性が高いです。

そして、私が一番実感していることですが、一般的にデトックスを促すために玄米菜食やなるべく動物性のものを取らないようにするという傾向がありますが、海外などで発表されている調査結果や研究者の意見を考慮した結果、個人的にはアニマルベースの食生活が人類本来の体質には理にかなっているのではないか、という結論に至りました。

私も長年、ビーガンや玄米菜食よりの食生活を続けてきたのですが、化学物質過敏症になってから、添加物や農薬の摂取を避けることと並行して菜食ベースから肉食ベースに変更してから、劇的に身体の反応が変化したことを実感しました。

詳しくは、他の投稿で説明しているので、ご興味ある方はそちらを参考にして頂きたいのですが、アニマルベースダイエットを簡単にまとめると、サラダ油やパーム油をはじめとする全ての植物油脂(全ての慢性的な病気の元になる)、穀物全般、シュウ酸などのディフェンスケミカルを含む野菜全般、豆類、ナッツ類などを摂取する代わりに、

未投薬で安全性の高いグラスフェッドで飼育された牛や未などの反芻動物や大豆やとうもろこしの不使用の飼料で放牧飼育された鶏などの動物性の食材、フルーツ、非加熱の牛乳(日本では入手不可)や非加熱の乳製品をベースにした食生活を送ることを推奨するものです。

お肉以外ではアニマルベースには、魚介類も含まれますが、魚に関しては重金属汚染の問題があるので、できれば水銀などの含有量が少ない種類の魚介類を選んで下さい。養殖は抗生物質を使用している可能性が高いので、なるべく天然のものにしましょう。

ついでに、重金属汚染といえば、チョコレートやカカオにはカドミウムや鉛などの重金属が多く含まれているので摂取する量には気をつけて下さい。

アニマルベースダイエットの場合は、日本の環境では入手できない食材も多いため、理想通りにはできませんが、それでも、植物油脂を止める、加工食品、シュウ酸が特に多い野菜を控える、小麦やとうもろこしなどの穀物を控える、だけでも大きな変化があると思います。

もし、穀物類を控えるのが難しい場合は、玄米ではなく無農薬の白米を選ぶ方が毒性が低いです。(ただ、個人差があると思いますので、白米でもダメな人もいるかもしれません。)

今では、牛乳よりもオーツミルクやアーモンドミルクなどプラントベースも健康志向の高い人の間では流行っていますが、ナッツ類には多くのディフェンスケミカルが含まれるため、必要な栄養素の体内への吸収が妨げられるので注意してください。玄米も同じ理由でおすすめしません。

私個人の体感としては、ビーガンやプラントベースの食生活をしていると、一見健康に良さそうに感じますが(私も肉食よりも菜食が良いと信じていましたが)、実は、ディフェンスケミカルを含む食材によって、体内に十分栄養素が行き渡っていない栄養失調状態だったのでは、と思うようになりました。

実際、あらゆる食材を見ても、お肉にしか含まれていない必要な栄養素はあっても、野菜にしか含まれていないという栄養素は存在しません。

つまり、お肉からは必要な栄養素は人体が吸収可能な状態で摂取することができますが、野菜だけでは不十分であるのと同時にディフェンスケミカルの接種によって関節痛など体内で炎症や不具合を起こしているのです。

日本のスーパーで手に入るお肉には、穀物飼料や抗生物質やワクチンなどが使用されているものがほとんどだと思うので、グラスフェッドの食材を手に入れるのは労力としても費用面でも容易ではないかもしれません。

ですので、その場合には、現状の食生活の中でも、できるだけ身体に負荷の少ないもの(植物油脂や加工食品)からまず減らし、必要に応じて動物由来のサプリメントをとるのも一案です。

基本的にはサプリメントは添加物が多く使用されているのでおすすめはしませんが、個人輸入(輸入代行サービスなどを使用して)という形にはなりますが、まだ日本国内で発売されていないメーカーのもので信頼できるものをご紹介するので、必要な方はぜひこちらのサプリメントを試してみてください。(ちなみに、あくまで個人的におすすめしているだけで、私には何のメリットもありませんので。)

⚪︎Heart & Soil
アメリカのグラフフェッドビーフを原材料としてフリーズドライのサプリメントとして販売しています。たくさん種類がありますが、まずは基本となるBeef Organs(牛の内蔵系)のサプリメントがおすすめです。アメリカ国内だけの販売になるので、輸入代行業者などを利用して、転送して購入することが可能です。

Heart & Soilの創立者でもあるDr. Paul Saladino氏は植物油脂の危険性や、アニマルベースの啓蒙などyoutube チャンネルをしているので、興味ある方はそちらもチェックしてみてください。自動翻訳設定すれば日本語でも鑑賞できるはずです。

⚪︎Lineage Provisions

同じくDr. Paul Saladinoが監修しているブランド。こちらはサプリメントではなく、プロテインやビーフジャーキーなどスナックなどが入手可能です。このブランドは日本への配送もしています。

⚪︎輸入代行サービス
他にもたくさん輸入代行サービスはあると思いますが、私が使っている代行サービスはこちらです。

食生活を改善することと同じく、日光浴も効果があるように感じます。一日15分くらい(できれば30分)でもいいので、毎日日光浴することで体内のビタミンDを生成して免疫力を高めることでデトックス力も高まるように思います。

また、適度に運動による発汗も必要に思います。定期的に有酸素運動をすることで汗をかき、解毒を促進するように意識してみてください。

最初に述べたように、基本的には身体が反応する物質から距離をとる、曝露を避けることが一番ですが、身体の中に蓄積した毒素を排出することで、少しずつ反応する度合いが軽減するかもしれません。

また、防毒マスクなどで物理的に化学物質を吸い込まないことが良いでしょうが、それが難しい場合は、できるだけ吸い込まないようにするとともに、もし暴露したときには、生理食塩水(私は海塩を浄水で溶かしたものを使っていますが)で鼻うがいをするようにすると、暴露による不快感が軽減するように思います。

浄水器を使用されている場合には、銀イオン不使用のものにするなど、浄水器からの化学物質や添加物の摂取も考慮して、適切なものを使用してください。

人によって何が原因になって反応が起きているかは本当に分からないので、一概にこれが正しいというわけではないですが、まずは可能性があるものを一つずつ消去していくことでしか対処できないと思いますので、洗剤や日用品、食生活だけでなく、キッチンツール(まな板やフラインパン)なども気を付けるに越したことはないかもしれません。

特に、シリコン加工されたものやテフロン(フッ素)加工されたものは私たちの生活にたくさんありますので、なるべくそうしたものも毒性の少ないものへと変えるものいいと思います。

特に、植物油脂とテフロン、シリコン加工されたものは、加熱することで有害な成分が溶け出す危険性が指摘されているので、食用油、フライパン、キッチンツール、炊飯器など、どんな素材でできているかを再確認するのも重要かもしれません。

いろいろとご提案させて頂きましたが、私的にはアニマルベースにしてからの方が劇的に体調は回復したので、期間限定でも良いの一度試す価値はあるのではないかな?と思います。

あくまで私の体験上の話なので、全ての方に当てはまるわけではないかもしれませんが、少しでも症状が回復するお役に立てればと思います。

また、まだ化学物質過敏症を発症されていない方でも、これは花粉症と同じで、ご自身の許容量が超えた時点でいつでも誰でも発症するものなので、症状がない人ほど、今のうちからこうしたことを理解し、対処されることを推奨します。

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