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#5 『こんとあき』林明子作(福音館書店 1989年)

1月も終わりですね…!1年のはじまりの1ヶ月、どんな日々でしたか?わたしは、なんだか慌ただしい1月を過ごしましたが、最近は「振り返り」が習慣化して、そんな毎日でも「瞬間」をじっくりと味わうことが、少しだけ上手になりました。
今週の#erikiの絵本棚、何を並べようかな〜?と考えていたところ、ふと幸せな記憶と共に想い出した1冊です。5冊目にして初めての日本の作家さんの絵本を並べます。

#5 『こんとあき』林明子作(福音館書店 1989年)

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おばあちゃんが「産んでくれた」ぬいぐるみのこんは、生まれたときからあきの相棒。すくすくと成長するあきと、どんどん年季が入ってついにはうでがほころびてしまったこん。おばあちゃんに治してもらおうとさきゅうまちまで旅に出ます。
お弁当を買いに行ったこんが戻ってこないままに電車が出発してしまったり、さきゅうで犬に連れ去れてしまったこんを探し回ったり、、、ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの大冒険。

小さいころ、母に読みきかせをしてもらった記憶がはっきりと残る1冊。

たくさんの絵本の読みきかせをしてもらったわけではなかったのですが、だからこそ、何度も何度も読んでもらったこの1冊は特にはっきりと印象に残っているのだと思います。

こんとあきと一緒に大冒険に出かけ、ハラハラ、ドキドキ、ワクワク。頼りになるこんの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」がどんどん弱っていくことに、とってもとっても不安になって、そのぶん、おばあちゃんの元へ辿りついたときのものすごい安心感と、元気を取り戻したこんの姿に、「あ〜!よかった!!」の気持ちを抱いたことがはっきりと心に残っています。

幼い頃に、大好きな人の声で読みきかせてもらった物語は、いつまでも心のなかに残っているのだなぁ。だから、うまくなくたっていい。息子さん、娘さんと共有する絵本の時間が楽しいひとときでありますように!と願わずにはいられません。


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