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#6 『ゆきのひのたんじょうび』 岩崎ちひろ/絵と文(至光社 1973年)

もうひとつねるとちいちゃんのおたんじょび。
お友達のお誕生日会に出かけたちいちゃんはちょっぴり失敗。
おたんじょうびなんかきらい なんにもいらない だあれもきてほしくない!
でも、ちいちゃんがおほしさまにお願いしたことは…?

いわさきちひろさんの代表作。
「ちいちゃん」はもちろん、ご自身のことで、12月15日、ちひろさんの生まれた日には雪が降っていたそう。

大学時代の憧れの教授(その後、大学院で指導教官を担当していただき、とってもとってもお世話になった恩人の先生です)が、講義で読みきかせて下さったことがきっかけで、すっかり絵本の世界に夢中になったわたし。
その後、いわさきちひろ美術館でアルバイトさせてもらうことになるわけですが、たかがアルバイトだったけれども、ちひろさんの絵に囲まれる空間で、お客様を出迎える日々は私にとってとても大切な時間でした。

わたしの「好き」をつないでくれた思い入れの深い絵本。この鮮やかな赤の表紙がとても印象的ですよね。

私事で恐縮ですが、ちょうどあしたは1つ歳を重ねる日、#erikiの絵本棚に並べるにピッタリ!と改めて手にとってじっくりと眺めながら嬉しくなりました。

「世界中のこども みんなに 平和としあわせを」

戦争を経験されたちひろさんが描いた子どもや花には、いのちの輝き、平和への願いが込められている。だから、原画のパワーは圧倒的です。

ちひろ美術館、東京は下井草、長野は安曇野です。どちらも素晴らしい。コロナの状況が落ち着いたら、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね。お子さまとゆったり楽しめる美術館です。


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