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子との日々は、世界と出会い直すみたい
カンカンカンカンカン…
踏切が閉まり始めるや否や、ぐいっと自転車のペダルを踏み込み、スピードをあげて通り抜けていた。
そこに、特に感情の揺れはなく、強いて言うなら、閉まる前にくぐり抜けたい。待つのがちょっと面倒だから。それくらいの気持ちだった。
まもなく2歳を迎える息子は、電車愛に火がつき、保育園帰りには、公園で電車を眺める日々。
あの手この手で、「帰ろう」と誘っても、「バイバイ!」(=もっぱ
読んだ本(2024年2月)
閏年で例年より1日多いはずなのに、風のように過ぎ去ってきった2月。
はなのすきなうし
マンロー・リーフ 文 ロバート・ローソン 絵 光吉夏弥 訳
あかちゃんえほんやのサブスク①
バレンタインの2月は赤い表紙の2冊だった!粋!
ふぇるどなんどは、闘い好きな牛たちとは違い、花の香りを嗅ぐことが好き。
お母さんは、ふぇるどなんどがひとりぼっちでも、寂しい思いをしていないとわかると見守る。
読んだ本(2024年1月)
読んで感じたことを「書く」ためには、頭を使う。育休が明けたら、いまよりマッハで稼働しなくなると思うと、いまのうちに書き残しておきたくなったので。いつまで続くかわからんけど。
凍りのくじら 辻村深月
昨年読んだ、辻村深月作品5冊の内、圧倒的に『善良と傲慢』が面白かった。
『凍りのくじら』の主人公の考え方・在り方に共感したり、自分似ているかもと思う点も多かったという意味では面白かったが、『善良〜』
PERFECT DAYSを観た
昨日、用事と用事の隙間時間に、映画PERFECT DAYSを観た。
土曜日に参加したリトリートで、明奈さんが「とてもよかった!」とおっしゃっていて知った映画。
(観たいな〜、でも映画って往復移動時間含めると結構時間かかるしな〜)と半分諦めていた矢先、パズルがピッタリハマるような上映時間+用事の最寄駅というミラクルが起こった。呼ばれていたのかもしれない、と思えるほどに。笑
結論、映画館で観ることが
『センス・オブ・何だあ?−感じて育つ−』を読んだ
あかちゃんえほんやの絵本サブスク、ママの読書コースを申し込み、昨日受け取った1冊目を読み終えた。
レイチェル・カーソン著の『センス・オブ・ワンダー』へのオマージュがこめられているタイトルで、著者の三宮麻由子さんは「四歳の終わりごろ、目の手術によって光と完全にさよなら」した全盲の作家さん。
「センス・オブ・何だあ?」の感覚を、まさに息子と(息子の感覚を通して、といった方が正確か)体感しているから
#10『いろいろばあ』新井洋行 えほんの杜 2011
息子の「愛読書」。大好きすぎて、とびつきすぎて、勢い余って破れているところ、ヨダレを垂らしてページがくっつき、色褪せているところ多々です。笑
「いっくよー!」のかけ声(とわたしは思っている)から始まる、元気な一冊。シンプルな「ばあ!」も好きだけど、続く「ぽっぽっぽっ」がとっても好きなようで、ケラケラケラって笑います。
「ぽっぽっぽっ」の音の響きも好きなんだろうけど、もしかしたら、あおが1番笑っ
#9 『ありえない!』エリック・カール作 アーサー・ビナード訳(偕成社 2021年)
ちょっぴりちぐはぐな組み合わせ、あれ、いつもと立場が逆じゃない?まさか、そんな…!
ページをめくるたびに「あっとおどろくショー」を見せられるような感覚。
誰でも一度は目にしたことがあるだろう『はらぺこあおむし』のエリック・カールの作品です。
翻訳者のアーサー・ビナードさんが、昨年受講した絵本講師養成講座の第1回のゲストでした。ちょうどエリック・カールさんが亡くなってすぐのタイミング、とってもワ
#8 『きんぎょが にげた』『ひよこは にげます』五味 太郎作(福音館書店 1982年/2021年)
きんぎょが1匹、きんぎょばちからにげ出して…
「300万匹のきんぎょがにげた」から40年、今度はひよこが逃げました!
小学校の頃、図書室で並んでいた五味太郎さんの絵本を見て「面白い色だなぁ」と思った記憶があって。何冊か並んでいて、確か『きんぎょが にげた』はなく、『みんなうんち』(たぶん、強烈なタイトルと併せて記憶に残っているのだと思う、小学生、うんち好きだからね。笑)とか『ことわざ絵本』だった
#7 『カッパのかんた』カズコ・G・ストーン作(福音館書店 こどものとも年少版 2022年7月)
カッパのかんたが「タンタカタンタン タンタカタン」
口ずさむうちに、大人のわたしだって、楽しくなってきちゃう絵本です。
リズムを味わう楽しさは言うまでもない上に、色鮮やかな絵をじっくり眺めてみると、ついつい人に言いたくなっちゃうような発見細やかな発見がいっぱい。
なんとも言えない3ページ目のポーズなんか、特にお気に入りだったり。
作者のカズコ・G・ストーンさんが「いつか描きたいと長年頭の中で温
#6 『ゆきのひのたんじょうび』 岩崎ちひろ/絵と文(至光社 1973年)
もうひとつねるとちいちゃんのおたんじょび。
お友達のお誕生日会に出かけたちいちゃんはちょっぴり失敗。
おたんじょうびなんかきらい なんにもいらない だあれもきてほしくない!
でも、ちいちゃんがおほしさまにお願いしたことは…?
いわさきちひろさんの代表作。
「ちいちゃん」はもちろん、ご自身のことで、12月15日、ちひろさんの生まれた日には雪が降っていたそう。
大学時代の憧れの教授(その後、大学院
#5 『こんとあき』林明子作(福音館書店 1989年)
1月も終わりですね…!1年のはじまりの1ヶ月、どんな日々でしたか?わたしは、なんだか慌ただしい1月を過ごしましたが、最近は「振り返り」が習慣化して、そんな毎日でも「瞬間」をじっくりと味わうことが、少しだけ上手になりました。
今週の#erikiの絵本棚、何を並べようかな〜?と考えていたところ、ふと幸せな記憶と共に想い出した1冊です。5冊目にして初めての日本の作家さんの絵本を並べます。
#5 『こん
#4 『かいじゅうたちのいるところ』 モーリス・センダックさく/じんぐう てるおやく(冨山房1975年)
どうも自分の心の中の「暴れん坊」をなだめきれていない1月も後半。いっそのこと大冒険に出てしまいたい…!そんな衝動にも駆られる日々、子どもの世界で思う存分遊べる1冊を絵本棚に並べます。
#4 『かいじゅうたちのいるところ』 モーリス・センダックさく/じんぐう てるおやく(冨山房1975年)
マックスはおおかみのぬいぐるみをきて大暴れ。「この かいじゅう!」お母さんに怒られても、「おまえを たべち
#3 『ちいさいおうち』 バージニア・リー・バートン 文・絵 / 石井 桃子 訳(岩波書店 1965年)
2022年が始まり、早くも1月の半分が過ぎました。どうも落ち着かない日々を過ごしているわたし。日常の小さなしあわせを思い起こさせてくれる大切な1冊をerikiの絵本棚に並べたいと思います。
#3 『ちいさいおうち』 バージニア・リー・バートン 文・絵 / 石井 桃子 訳(岩波書店 1965年)
リー・バートンの絵が大好きです。特に、太陽が昇り沈むことで一日、月の満ち欠けで一か月、四季折々で一年
♯2 『もりのなか』 マリー・ホール・エッツ 文・絵 / まさき るりこ 訳(福音館書店 1963年)
しいたけさん占いが結構好きなのですが、更新は毎週月曜日。ちょうど1週間前の月曜日に新月にあやかってスタートしたerikiの絵本棚も、同じく毎週月曜日を更新日にしてみたいと思います。
♯2 『もりのなか』 マリー・ホール・エッツ 文・絵 / まさき るりこ 訳(福音館書店 1963年)
もりのなかへ出かける男の子と、次から次へと動物たちが「ひと芸」披露し、男の子のさんぽについてきます。ひとやす
♯1 『よあけ』 ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二 訳(福音館書店 1997年)
あけましておめでとうございます!
1月3日、2022年初めての新月なので、ずっと発信したいなぁと思って足踏みしていた「絵本のこと」を書き始めたいと思います。
どうして?は『よあけ』の紹介のあとにつらつらと綴りました。
♯1 『よあけ』 ユリー・シュルヴィッツ 作・画 瀬田貞二 訳(福音館書店 1997年)
「よあけ」って理屈なしに美しい。そう感じるのは私だけではないのではないでしょうか?