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歌レッスン2回目 そのままAli &Rubarと過ごす夜

今日は張り切って、前回とても苦戦した”Dîno”のおさらいと、今日やる予定の2曲を予習する。

前回のレッスン以降、とにかくAliの歌を聴きまくった。体に染み込ませるように。

15時にスタジオに行くと、Aliもオンタイムで登場!基本的にオンタイムの人なのか!とちょっと安堵する。

早速”Dîno”から始める。一人で歌ってみる。「たくさん聴いたね!」と言ってもらえてとても嬉しかった。改善点も無限にあったが、「イメージすることがものすごく大事だよ」と、ジェスチャーを交えて歌ってみせてくれるので、物語の中に入っていきやすくなり格段に歌も良くなる。

2曲目は労働歌 ”Ezay Ezaye”。米を作るために土を耕す様を描く農民の歌だ。鍬で耕すザッザッザッザッというリズムで進んでいく。痰が絡んだ時におじさんが出す音「x」や、喉の奥を破裂させるような音「q」が頻出するので発音で苦労する。
(5/15追記)
歌詞の意味がよくわからないところがあり、改めてAliに尋ねた。まずEzayというのは女性の名前だ。Ezayは妊娠しており、父親が誰かが不明だという。「Bîji」という単語が出てくる。私は「生きる」を意味する「Bijî」の表記が揺れたものだと思い込んでいたが、なんと「受精卵・胎児」という意味だというのだ。そして、この歌は、土を耕しながら、Ezayについての噂話をしている、というシーンだというのだ。「Ezayのお腹の子、父親が誰かわからないらしいよ」という内容。「お米がたくさんできますように♪」という素朴な歌かと思っていたが、ゴシップソングだった。おもしろい!

3曲目は”Dê Bi Kolin”。”Narînk”という、花嫁のために母親が歌う歌だ。花嫁が家を出る前に、母親が悲しみと痛みを表現するNarînkと、花嫁が家を出るときに花嫁を称え導きながら歌うNarînkがある。”Dê Bi Kolin”は後者にあたる。馬に乗った花嫁を引いているシーンなので、馬の歩調をあらわしたテンポとリズムで歌われる。

2時間のレッスンで3曲をなんとか終えられた。今日録音したAliの歌をよく聴いて、練習を続ける!次回は難関中の難関、“Nîmukê canê”という曲に挑戦する。細かく喉を使う、ものすごく技術を要する形式だ。

「歌う練習はしなくていいから、とにかくよくよく聴いて、ニュアンスを掴んできて」と宿題をもらう。

2時間みっちり歌いまくって今日はおしまい。

「えりか、このあと予定ある?なかったら、RubarとRonîが来るから一緒に過ごさない?」

喜んでお供する。奥さんRubarと一歳の息子Ronî に合流すると、4人でグランドバザールへ向かう。ものすごい混雑ぶりだ。グランドバザールでは、スパイスを売る店、ゴールドを売る店がそれぞれ無数に軒を並べる。

電車大好き



目的のゴールドの店に到着すると、店の前でRonîと一緒にAliとRubarを待つ。AliがRubarのために予め注文してあったものを購入しにきたらしい。まぁ!

用事が終わり、夕食タイム。Aliのお気に入りの店で、鶏のDörümをいただく。おいしい。が、ものすごいボリューム。膨満感を感じる前に食べ切るために黙々と食べる。

鶏と野菜 中身がずっしり



食事のあとは、Rubarが「今日締め切りの仕事があるから、糖分をとりたい!」と言うので、スタジオ近くのカフェでケーキを食べる。やばい。

その後、車で帰宅。ひたすらRonîと遊ぶ。外で遊んでいたのに疲れた様子は全くなく体力は無限だ。モンスターだ。

給油中に遊ぶ 大興奮!



Ronîがようやく寝ついた頃、Rubarの妹が2人、続けて登場。Rubarも美人だが妹たちも相当美人だ。夜中12時頃になり、フルーツ盛り、バクラヴァ、クッキー、サンドイッチなどが登場。出たー!みんな普通にめちゃくちゃ食べる。Aliが「フルーツはこの時間に食べるものだよ」と笑う。身に覚えがあるよ!

リビングに寝床を作ってもらい今日は就寝。「自分の家だと思ってね。必要なものはなんでも言って!」

あぁこんなに素敵な人たちに出会えて幸せだなぁ。と、しみじみ感じながら布団にもぐる。

Ali、Rubar、私

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