一日中歌練 Serbestのチャーミングさに気づく
昨日は飛行機の4時間遅延があり、レッスン時間を変更してもらって、終わったのが20時。本当はとても行きたいライブがあったけど、もうどこにも体力が残っていなかったので帰宅することに。
カラキョイから船でカドゥキョイへ。
着岸して下船すると、あれ。風景が違う。
乗る船を間違えたらしく、そこはユスキュダルだった。注意力が落ちすぎている自分に呆れる。仕方なくドルムシュに乗ってカドゥキョイまで帰る。
帰宅するとBelgîz、Serbestと彼女らの友達がいた。Serbestが、「疲れているだろうから部屋で休んでも良いし、ジョインしてくれてももちろん嬉しいし、好きなように過ごしてね」と言ってくれて、その優しさの塊でしかない配慮がとても嬉しくて癒された。
そして、その5分後には眠りに落ちていた。
朝起きると、今日は家にこもっているつもりだったのに、昨日Amedから帰ってきたばかりなのに、イスタンブールを離れてクルディスタンへ飛びたくなっている。クルディスタンに帰りたい。
あと、せっかく久しぶりに2人で過ごせるのに、邪魔をしてしまっている申し訳なさが半端ないというのも結構ある。
そこへ2人が起きてきたので、「今日からMuşに行ってみようかと思うんだけどどう思う?」
「Muş?!どこの?!あのMuş?!今から飛行機で?!で日曜に戻るの?!」
そして2人とも口を揃えて、「日曜は外に出ない方がいい。危ないから家にいた方がいい」と言う。
2日後の日曜はとうとう選挙だ。何が起こるかわからない、というのはその通りだと思う。実際に、選挙絡みで連日何かしら起こっている。
彼女らの助言に従い、この週末は家で過ごすことにする。週末をクルディスタンで過ごすのは来週からにしよう。選挙が終わり、希望の春を迎えるであろうクルディスタンで過ごすのだ!
2人が作ってくれた朝食をいただく。Serbestは本当に優しくて、心のドアがいつも開いていて、なんとなく動きや表情がコミカルで、こんなにチャーミングな人だったのかと今更ながら気づく。
日本にいた時はいつもSerdarとニコイチだったから、紳士的で穏やかなSerdarの隣にいると、ジャーナリスト特有の、と言おうか、「押しの強さ」の方が際立ってしまい、引いてしまうこともあった。
「Serbest、あなたがこんなにかわいい人だって知らなかったよ」
「何言ってるんだよ、えりか。僕は常にかわいいよ」
朝食のあと、昨日のレッスンからの課題Nîmokê Canêに取り組む。5〜6時間はやっていただろうか。朝食用のパンを買いに出かけた以外は一歩も外に出ず、こもって歌に向き合う。それでもまだ半分も掴めていない。次回月曜日のレッスンまでになんとか通して歌えるように、今週末で仕上げたい。
夜、場所を変えて、Serbestの書斎でゴニョゴニョ小声で練習していたら、Serbestが入ってきて、「ちょっとビデオ撮らせて」と言う。
彼は現在ドキュメンタリーを製作中で、その素材として撮りたいのだと言う。ダサい眼鏡をして、ダサい部屋着だったから嫌だったが、私の見てくれなど取るに足らないどうでもいいことなので、「さぁどうぞどうぞ」。
明日も引き続き歌の勉強をする。あとまたカレーでも作ろうかな。
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