サズの初レッスンと喜劇鑑賞@イスタンブール
トルコに来て早1ヶ月半以上経つ。今月頭から歌のレッスンが始まり、歌最優先で日々を過ごしている。が、やはりせっかくなので、サズも習いたい。
バルタサズという斧の形をしたサズを購入予定で、バルタやジュラなど小さなサイズのサズは基本的にはミズラブ(ピック)を使わず指で奏でる。
先日Aliにサズの先生を紹介してほしいとお願いして、本日はその先生と初めて会った。Engîn Cengizという人で、サズのみならず、ドゥドゥックという笛や、パーカッションなども演奏する、多彩な人だ。レッスンはNavenda Çanda Mezopotamya(メソポタミア文化センター)という施設で行われている。
まだ手元にサズがないので、センターのセタールを借りて、指を使う奏法を習う。慣れないので良い音はまだ出せないが、Engîn先生がドゥドゥックで次々と繰り出す音楽に合わせて弾いてみる。Çû çem、Malan bar kir、Ay dilberê、Keleşo、お馴染みの曲オンパレードでどんどん楽しくなる。やっぱり楽器を弾くのは楽しいなぁ!セタールの音もとても良い。
何事なければ今週末にバルタサズを入手する予定なので、次回は初めて自分のサズでレッスンを受けることになる。楽しみがまた増えた。
夜は、Wanを拠点に活躍している「ŞanoWan」という演劇団体による喜劇のイスタンブール公演があるので観劇に。会場へ行くと、知人がたくさんいた。有名なミュージシャンも観に来ていたりして、注目度の高さを感じさせた。
以前Amedでも喜劇を鑑賞したが、演劇を楽しみ尽くすには私のクルド語能力は全く足りず、今回も途中何度も見失った。でも、俳優たちは非言語表現も非常に巧みなので、ドタバタコメディをたっぷり楽しむことができた。観客はずっと大笑いだった。
昨年来日し、日本在住のクルドの子供たちに音楽の指導を行ったŞêrko Kanîwar先生がドイツでの仕事を終えて帰国したところでトルコ警察によって拘束された。とても熱心な指導者で、素晴らしい演奏家だ。彼が何をしたというのだ。子供たちに音楽を教えている。自分の仕事をしている。何かあればすぐに「テロ支援容疑」と言い出す。決まりきった便利なセリフ。彼らはなぜこんな目に遭わなければならないのか。悲しくて腹立たしくてしょうがない。Şêrko先生が一刻も早く不当な拘束から解かれることを望む。