勇気を出して行動したお話を教えてください。

勇気を出して行動する。
この言葉が瞳に飛び込んできた時、私は迷わず吹奏楽を通して経験したことを書こうと決めた。

カタカタカタ…。
キーボードがいつも以上に忙しい音を立て、踊るように文字を表していく。
死ぬ気で吹奏楽に励んでいたからネタはあふれるくらいある。

順調に文章を作成していたはずなのに、手が止まってしまった。
勇気ってそもそも何だろう?と考え込んでしまったのだ。
パッと想像したのは、アンパンマン。
勇気を出して、バイキンマンや他の敵をやっつける。
お腹を空かせて困っている仲間がいると
迷わず自らの顔であるパンをちぎり、食べるようすすめる。
とても大きな勇気。私にはできない。

私が吹奏楽を理由に高校の進学先を決めたのは、どちらかといえば人生を変える大きな勇気に分けられると考える。


毎日ほんの少し、ちょっぴり、昨日の私よりも、
このようなニュアンスの勇気を見逃していないかな。
毎日の生活を振り替えつつ書き出してみた。
継続、笑う、楽しむ…。
あった!
『話しかける』だ。

6年前に大病が発覚してから、まるで生まれ変わったかのような感覚だ。
大病以前は聞き役が多く、人見知りもあり話しかけられなかった。
しかし、大病発覚後はペチャクチャ口が動き、止まらない場面が増えた。
なぜなのか原因は不明だ。


元々話しかける経験が乏しい。
急に面白い、興味をひく話題を話せないから、
会話の際に心がける点を3つにしぼった。

顔と名前を早く一致させること
会話では肩書きのみではなく、〇〇さんまたは、〇〇(肩書き)と名前を加えて呼ぶこと
周りの変化をなるべく感じとること

私の子どもはまだ幼いため、立場上、保育園の先生などからお母さんと呼ばれやすい。
または(子どもの名前)さんのお母さんとも呼ばれる。
これらの呼び方は悪くはないと思う。
しかし、
あなたとお話ししたいのです、というサインに弱いのではないか。
お母さん、先生、社長など、単語で話しかけやすいものは多い。
単語に名前を加える一工夫で、
私はあなたの名前を覚えていますよと、さりげなく伝えられる。
更には次の会話につなげやすくなった。

また、私は大病を患った経験上、周囲の変化に気づきやすくなった。
髪型、服装、化粧などの外見。
元気そう、楽しそう、嬉しそう、やつれている、覇気がない、殺気立つなどの中身。
私のように病気を見過ごさないように、というお節介の気持ちが強いのかもしれない。
頻繁に話しかけるとうっとうしいと受け取られるから、
どうしても気になる場合だけ話しかけてみる。


明日は、あなたと話せるよう
勇気を出してみますね。

※この週の題目は2作品発表会しました。
そのうちのひとつです。


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