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台湾滞在日記 10/6-11② 高雄へ行こう

そうだ、高雄へ行こう!編です。とても長いです。トピックとしては建築とほぼ美術鑑賞って感じです。写真も多いので適当に読み飛ばしてください。笑 それではスタート。

台南から高雄へは台湾鉄道でおおよそ30分くらい。鉄道でお出かけは来たばかりの頃に連れ立っていただいて行ったきりなので、一人で乗るのは実は初めて。

SUICAみたいな悠遊卡(ヨウヨウカー)というカードを購入
コンビニで買うといろんなデザインがあって楽しい
使い方乗り方は日本の電車と一緒で改札でピッてするだけ
台南駅からの路線は複雑じゃないのでスムーズに乗れました
電車から見る風景が楽しい 植物もりもり

実は9/28のワークショップに、札幌で美術作家仲間、桑迫伽奈さんのご友人の盧さんという方が参加してくださったのですが、日本語がとても達者な方で、高雄にもし来ることがあれば〜と連絡先を交換してたんですよ。で、早速お会いできたら良いなと思って連絡してみたら、高雄をご案内していただけるという流れになりまして、お言葉に甘える事にしました。
桑迫さん、素敵なご縁をありがとうございました!現在、札幌のギャラリー創というギャラリーで10/5〜20まで個展開催中とのこと。こちらは桑迫さんのInstagramです↓

盧さんと高雄駅で待ち合わせ。駅もすごくかっこいい。

まだ工事中で完成はもう少し先みたい 天井だけ撮りました

バイクに乗せていただいてまずはチェックしていた、果貿社區へ。

カーブした高層建築が特徴的な場所で、
高雄の小香港と呼ばれているそう
かつては海軍軍人村として使用されていたそうです
3戸ずつ格子窓のデザインが違うんですよ
か〜〜〜〜っこいい!
歪みじゃないんですよこれ、美しいですよねえ
内側はこんな感じになってました
中に入ってみたいですね〜〜〜!
郵便受けがとてもかわいい
お名前は個人情報だと思うので敢えて雑に消しました

現在は国営のマンションとして使われているそうです。1階は飲食店があり、それぞれの棟の間は公園のようになっていて、食事をしていたりくつろぐ住人の方がたくさんいらっしゃいました。すごく良いなあ。

街を走っていて思ったのは、高雄の街は台南に比べるとかなり現代的な建物が多く、道も広めで全然印象が違いました。

高雄流行音楽中心 ライブやイベントなどが行われる
大型のイベントホール、有機的なデザインがクール
そのまま海沿いを散策すると高雄の都心部が見えるスポットに
右前の建物はフェリーターミナルらしいです
高雄85ビルという超高層ビル 85階建!
高雄のランドマークのようですが休館中っぽい
巨大アヒル「ラバーダック」フロレンティン・ホフマン氏作
このイベントの際に使用したもぐりアヒルちゃんが
常設になってました
奥に見える煙突は天然ガスの火力発電所のようです
面白い形の建物が多いですよね〜
左側のは高雄展覽館、これもランドマークだそうです
高雄港16号碼頭 付近からの眺め
散歩道になっていて散策できます
高雄流行音楽中心の海と反対側は公園になっています
台風の爪痕が残っていました

盧さんおすすめの鴨料理のお店でお昼ご飯。人気店らしく結構な行列!でもさばかれるのがとても早い。慣れてる感ありますね。

ものすごい効率の良さで次々と調理されていく
待っている間に後ろを振り返ると
こんな構造になっていました、かっこよすぎぃ!
時間帯によってはこのシャッターがあくのだろうか
鴨肉丼(大)と湯青菜 絶!!!品!!!!

お腹も満ちたところで再び移動。金馬賓館 ALIEN Art Centreへ来ました。

1967年建設、金馬ホテルというホテルだったとのこと
超カッコいい。この回廊、実に好みです
高雄出身の邵永添さんという方の個展
無限の航海という作品のようです
環境音楽が流れていたのが珍しい
こちらは別の部屋で展示されていた
伍韶勁さん、張慧婷さんの作品
Getulio Alviani ゲトゥリウス・アルヴィアーニさんの個展
サインも凝っていてかっこいい
金属の表面加工で魅せる
ミニマルな幾何学的フォルム
有名な写真だ!見たことある!

この美術館にはジェームズ・タレルが常設展示されていると書いてあったので、さんざん探したのですが見つからず。あとで公式サイトを見てみたら、どうやら現在メンテナンス中らしいです。残念…

今回お目当ての展示を見に、高雄市立美術館へ移動します。見たかった展示がこちら。「瞬間(瞬間-穿越繪畫與攝影之旅)」テーマの日本語訳が「絵画と写真をめぐる旅」、あのイギリスのテートモダンで開催されていた美術展が台湾でも開催されるという事で絶対に見逃せないと思っていた展示!

そして、作品自体に夢中になりすぎて、
引きで日記に使えそうな写真がこれしかなかった

写真が台頭し始めた20世紀、写真に対抗するための新しいスタイルや視点が開発されていき、絵画の概念はより複雑化していく。

パブロ・ピカソの「泣く女」まさか実物が見られるとは…
フランシス・ベーコン大好きなんですよ
映り込みが残念だけどいや〜まさか実物が(略
こちらもフランシス・ベーコン
元になった絵画とその説明文

人だかりになっている作品はあまり前に滞留していても悪いなと写真を撮らなかったりしたのですが、どの作品も本当に凄まじくて見ごたえしかない展示です。有名な作品や作家が並んでいて終始圧倒されっぱなし。

一方で、写真家は絵のように美しい風景を探究する。普通とファンタジーの間の境界を探求し、写真は現実の世界を忠実に記録するという伝統的な概念に疑問を投げかける作品として、特別展のメインビジュアルにも採用されている作品がこちら。

ジェフ・ウォール 突然の突風(北斎以降)
5ヶ月間に渡って撮影された複数の写真を
デジタル合成して作られたという写真作品
元になった北斎の「富嶽三十六景」も紹介されています
設計図も展示されていました。これは貴重!
超巨大写真で有名な、アンドレアス・グルスキー
写真作品の中で史上最高額の値段が付いた人としても有名

アンドレアス・グルスキーの写真は結構展示されてたんですがいかんせん大きいので、なかなか人がかぶって撮影できなかった。でも今思えばアップを撮影しておくべきだった〜〜〜〜〜〜!やはりすごいんですよ、情報量が。

この近くに杉本博司の写真作品もあったのですが写真はやはり撮れず。無念。最高に美しかったです。いずれも、目と記憶には焼き付けました。

みんな大好き、ゲルハルト・リヒター
私はこの頃の曖昧な境界線の絵が好きです
絵画と写真の間というテーマをまさに体現する作品
まさか実物が見られるt(略
ローナ・シンプソン
1967 年のデトロイト暴動の画像を使用しているそう
リサ・ブライス
このように周りに作家の言葉が添えられています
アンディ・ウォーホール 自画像だそうです
リチャード・ハミルトン
横に描かれているのレンズ構造っぽいですよねー

すごく長くなってきたのでこの辺にしておきます。
この絵画と写真の歴史に、小さな石つぶての一つとしてもし自分が入るとしたらどのあたりの立ち位置になるだろう?こういう意識、持つと持たないでは大きな違いではないかと思うんですよ。本当に見て良かったと心から思える展示でした。

ほかの企画展も見られるチケットだったのですが、↑の展示に時間をかけすぎてやや駆け足で見た「山演算」という企画展。映像が多かったのでしっかり見ようとすると結構時間がかかりそう。非常にもったいなかったです。

映像とインスタレーション
じっくり見たい展示すぎる〜〜〜
かなり高い吹き抜けから垂れ下がる骨
あの透明なカプセルに頭つっこみたい

もうこの段階で夕方だったので、美術三昧するだけでも1日では足りないということがよくわかりました。笑

なんと外に出たら夕焼けと虹!
よく見ると二重の虹?
この空の色は天然です。天然色です。

実は美術館に入る前に小雨が降り出してたので、その雨上がりで出た虹かもしれないですね。みんな空を見上げて写真を撮っていてなんだか良い光景でした。しかし、この後すぐに土砂降りになってきてしまいまして、もう夜になるしということでお開きにしました。

この高雄市立美術館のあるところは周りが公園になっていて、公園の散策もしたかったし、もう一つ無料で見られる小ぶりな美術館があって、つい最近まで奈良美智展が行われていたらしいです。そして路面電車の駅がすごくかっこよかったのですが、雨が強かったのと体力の限界(インプットの限界かもしれない)で撮影せず。思えば街の中心部?の高層ビルのあたりにも行けてないし、うーむ完全に時間オーバーだったなあ。もう一度くらい行かねばならないかな〜〜高雄。

盧さんと一緒に過ごす時間が楽しすぎたのと、かっこいい建築の数々や素晴らしい展示&美術館で、台南同様大好きになった高雄の街。昔は新千歳から高雄への直行便が出ていたような記憶があるので、復活してくれないかな〜と切に願っています。台南へも近いですしね!

盧さんからとても素敵なギフトをいただきました
KAOHSIUNG=高雄と描かれたマグカップ
早速滞在場所にて使っています〜

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