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台湾滞在日記10/23 台北に行こう①後半

10/23台北に行こう1日目の後半です。

二二八和平公園

二・二八事件の事については台湾に来るまで実はあまり把握しておらず、高校の世界史の時間に少し習って記憶にある(二・二六事件と似てるなという記憶)程度でした。日本が敗戦して日本統治の終わった台湾で、中国本土から来た外省人と本省人=台湾人が衝突、国民党政府の弾圧で多くの死者が出たという事件。密輸タバコを販売していた女性に行われた摘発・暴力に抵抗して集まった民衆に発砲、死者が出たことをきっかけに民衆の政府への怒りが爆発。

二・二八事件(ににはちじけん, 台湾語白話字: Jī-jī-pat Sū-kiāⁿ)とは、1947年民国36年)2月28日台湾省台北市で発生し、その後台湾全土に広がった、中華民国政府による長期的な白色テロ、すなわち民衆への弾圧虐殺の引き金となった事件[1]
(中略)
君が代」は国歌として全ての台湾人が歌えたため、台湾人たちは全台湾人共通の合言葉として「君が代」を歌い、歌えない者(外省人)を排除しつつ行進した。(中略)
台湾人側はラジオ放送局を占拠。軍艦マーチと共に日本語で「台湾人よ、立ち上がれ 」と全島に呼びかけた[5]

https://ja.wikipedia.org/wiki/二・二八事件

知っていましたか?君が代、そして日本語が台湾の人々の中国政府への抵抗運動の中心にあったことを。私は台湾に来るまで知りませんでした。この事を知ってから、この公園は行ってみなければ、と思っていた場所です。
驚きなのは、この事件のことについては1987年まで中国政府により戒厳令がしかれ、語ることが許されていなかったという事でした。台湾の現在の民主主義の礎に大きな犠牲があったこと、ごく最近まで語る事すら許されていなかったとは。
今回日記をまとめる為に改めて文章を書くために引用したりヒントにしたページ、ご興味のある方は以下よりどうぞ。
ウィキペディア:二・二八事件
台北ナビ:台北二二八記念館

1996年2月28日、当時の陳水扁台北市長(後に中華民国総統)は二・二八事件で犠牲となった台湾住民を追悼する二二八和平紀念碑を建立し、公園の名称を二二八和平紀念公園に改めた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/二二八和平公園

ただ、見てみたかった台北二二八紀念館は現在休業中。2025年の2月の二二八周年記念日に再オープンするとのこと。

二二八和平紀念碑
撮り損ねていたので写真ACからお借りしました
二二八和平公園 翠亨閣

公園自体は日本統治時代建設の都市公園であり、園内には中国式の建造物や東屋もあり、緑豊かで野鳥がたくさんいる静かな公園でした。

独特の鳴き声の鳥がいました
タイワンオナガという固有種みたい
どう見てもサギ、少し小ぶり?
ズグロミゾゴイ、本当に逃げない

公園内には国立台湾博物館があります。ここもとても面白そうだったんですが、閉館時間。内部もカッコ良さそうなので絶対来訪したい。

国立台湾博物館
建物がまためちゃくちゃかっこいい
近くにあった古そうな建築物、
調べてみたら三井物產株式會社
日本統治時代の三井物産!
國立臺灣博物館 古生物館
台南の土地銀行と似ていると思ったら
過去は土地銀行の建築だったそう

お腹が何か食べさせろとしきりに訴えてくるので近くにあった良さそうなごはん屋さんに行きました。八芳早餐 早餐=朝食とあるしマップの情報見たら朝だけの営業時間。たまたまだったのか、常に夜もやっているのかな?でもめちゃくちゃおすすめです。店員さんの一人、60歳くらいのおじさん、日本語ペラペラです。

人気店らしくとても混んでいた
ショーケースから三つおかず選んで、
メインを選んで100TWDだったような。およそ500円
排骨(パイグー)が美味しすぎて泣けた

一度宿に戻って小休憩し、夜にまた出かけることにしました。休憩スペースに美味しい珈琲があったのでちょっとひとやすみ。
比較的歩いて行けそうな距離に有名な「迪化街(てきかがい、ディーホアジエ)」があるので、夜の散策へ。

ホステル、奥に本屋とカフェがあり、
宿泊者が無料で使えるスペースもある
夜の台北も良いですね
新宿で似たような電飾を見たような
ところどころにある古い建物に萌える
迪化街入口
ここで写真を撮っている人もたくさん

迪化街 は古くからの街並みを保存している観光地・商店街・問屋街。日本人にも人気のエリアで台湾観光案内には絶対に出てくる場所ですね。バロック様式やモダニズム、様々な建築様式があるとのこと。

す・て・き!
夜の雰囲気も素敵だけど昼間も気になる
永楽市場、布市場だそう
台湾華布とかも売ってるようだったのですが
ほぼ閉店時刻であまり見られず
よく見たらお店の名前が小樽!
外はバリバリクラシカルなんですが
中を見るとネットショッピングの受け取りロッカー
統一感のある綺麗な街並みです
奥に進んでいくと問屋っぽいお店も
生薬の材料とかドライフルーツとか
からすみの看板
お土産にからすみは人気らしいですね
魚型の提灯がかわいい
なんとなく、何が売ってるか想像が付きますね
騎楼を歩くのも楽しい
看板建築がずっと続く街並み
美しいですね~
左のお店に並ぶ漁師バッグは人気のお土産
もちろん私も愛用しています
雰囲気ありますね
一本裏道にも雰囲気あるお店が
ここはアイスクリーム屋さんみたい

夜の迪化街は本当に美しくて綺麗で素敵だったのですが、大体のお店が19時ごろ終わるみたいなので、ゆっくりショッピングを楽しむなら夕方くらいから来た方が良さそうですね。写真を撮るなら人の少ない夜は中々良いかも。

迪化街を抜けて帰り道。良い感じのお店
こういう雰囲気の商店は
札幌ではあまり見かけない(寒いから?)
こういう古くて大きな建築に派手な看板カッコイイ
以前台北に来た時の印象はこれでした
似た雰囲気のお店が固まっていました

台湾はエリアで「服」とか「装飾品」とか、結構はっきりとエリアで分かれてジャンルが同じ店が続いている印象があります。台南もそんな場所がありましたし。

駆け足で台北散策を済ませてしまったのは、3日間しか時間を取っておらず、2日目はどうしても絶対にゆっくり見たいと思った美術館2つ、3日目はアート台北に行くという目的があったからでした。
でも歴史を学ぶ場所もたくさんあれば、博物館もあって、ちょっと散策するというだけでは、あまりに勿体なかったなと反省しました。もう少し時間を取って来るべきですね。
2日目は美術館に行きつつコマーシャルギャラリーも見れたら…と考えていたけど美術館2つで完全に体力を持っていかれましたし。

10/24美術館編はまた書くのにとっても時間がかかりそうなので、気長にお待ちください!


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