土地のトラブルから聞こえた大地の声


一軒家に移ることとなり
引っ越してきたこの土地。

あることがキッカケで数年に渡り、
隣人とトラブルになっています。

今回はトラブルから気付いた
土地の声について
例を出しながらお伝えしていきます。

人の望みは大地の望み?

例えば、
畑に草が生えていたとします。

自分の畑の草抜きをしていましたが、
隣の畑の草が、こちらの畑にも
覆い被さるほど生い茂っていた場合、
あなたはどうしますか?

草が生い茂っているため
境界は見えず、とても曖昧な状況です。

あなたは自分の畑を守るため、
また、隣の土地のことも
良かれと思って草刈りをしました。

もちろん
草刈りをすることは
隣人にも伝えて了承を得てしました。

しかし
草刈りが終わった畑を見た隣人は大激怒!

『こんな状況では困る!!元に戻せ!!』

さぁ、あなたは何を感じ、どうしますか?

隣人の土地は、
当初荒れ放題となっていましたが、
草刈りをして綺麗になっています。

ですが、
この状況に腹を立てている隣人。

『元に戻せ!』の一点張り…

何がいけなかったのでしょうか?
どうしたら元に戻せるのでしょうか?

一度手が加わったら元には戻らない

隣人の畑は、
草刈りをしてとっても綺麗になりましたが
持ち主はカンカンに怒っています。

そのまま月日は流れ、
数年の間に隣の畑は
また元のような荒れ果てた地へと
姿を変えていきます。

草も生い茂っています。

ですが
相変わらず、持ち主は
『元に戻せ』の一点張り。

この数年で
パッと見は元に戻っています。

ですが、
果たしてこの土地は
元に戻っているのでしょうか?

元に戻すことはできるのでしょうか?

残念ながら不可能です。

表面上は綺麗になっていても
元通りになっているように見えても
例えばそこに住んでいた虫や微生物は
戻ってこないですよね。

人だってそう。

一度傷ついた心は、
何年経っても
癒ているように見えても
傷ついた事実は確かにあって
元には戻りませんよね。

大地も同じなんです。

人間の手が加えられたことで
大地の精霊は傷つき
虫や微生物、動物も皆
行き場を失ってしまった。

私たち人間が生きるということは、
その上に成り立っているという事実を
忘れてはいけないのです。

では、
私たちはどう生きていけばいいのか?

元に戻せない大地の声に
どう応えたらいいのか。

それは次回に書いていきます。