所内勉強会、今回のテーマは性の多様性
2022年12月に改訂された生徒指導提要。
性の多様性については新たに章立てされました。
昨年度行った勉強会でも、
「性的マイノリティという呼び方すら、これでいいのか疑問」
という話に皆ハッとして、もっと学びたいという声が聞かれました。
そこで今年度は、当センターの養護の指導主事に講師をお願いし、所員みんなで学びました。
スライドの掲載許可もいただきましたので、中身についてはぜひスライドをお読みください。
まずはペア・グループでWarm-up
自分の属性を3つ書いてペア・グループでシェアしました。
このワークは、この後また使われることになります。
エピソードの紹介
教室であるあるな出来事ではないですか?
私も教育相談担当だった時、同じような相談が寄せられ、職員会議で(言いづらかったけど)啓蒙・注意喚起したことがあります。
動画を見て考える
ここで最初のWarm -upで書いた3つの属性が登場しました。
書いた属性を下の〇〇に当てはめて読んでみましょう、と。
そう言われたらどんな気持ちになるか、話し合いました。
私なら「教育相談チームの人への配慮」「福島市民の方々への理解」
・・・う〜む、なんか、そう言われると自分は人より劣っているのか?配慮や理解が必要なほど人と違うのか?というような嫌な気持ちになる、と気づきがありました。
そして日常を振り返る
やはり、意識化できること、そして正しい知識が正しいスキルに繋がり、
私たちを救ってくれるのだと思いました。
「自分もこれまで、男の子なんだからとか女の子なんだからとか、子供達に言ってきてしまったなぁと反省すること多いです」
と振り返りを言葉にして発表してくださった先生もいました。
その先生に対して、講師の先生は
「今ご発言くださった先生方は、きっと多様な子どもたちに寄り添える方々だなぁと思いました」
と包み込むようなコメント。
恥ずかしいけど正直に発言して良かったと思わせる、その気づきが素敵なんだと理解できる、とても温かみのある言葉だと感じました。
最後のワーク
下のAとBの小学校保健の教科書、
どちらが旧版でどちらが新版か、話し合いました。こんなに表現変わっているんですね。ここはもっとこうしたらいいよね、などとクリティカルな意見も。
性はグラデーションである。
それを表すかのようなこのスライド背景。
スライド背景にもメッセージを込める講師の先生、素敵ですよね。
こういう細やかなこだわり、大好きです。
性の多様性を皮切りに、「多様性を理解するとは」を所員全員で考える講座でした。
振り返りはPadletと終了後の対話で
Padlet、匿名で書き込めるので、みんな思っていることや感じたことを書きやすかったです。いろいろな考えが見えました。
勉強会終了後、近くの先生の
「多様性に配慮しすぎると、あれも言っちゃダメこれも言ったら危ないとなり、人と交わらないのが楽、とならないのか」
という発言から、5〜6人で対話が続きました。
今の子供達の「気を使いすぎる関係性」や「多様性の理解とタイパ」なんかが頭をよぎりました。
会終了後もこうして話し続ける姿、まさに対話的探究的な学びで、
学校現場でもこういう授業を展開していくことが大切だなぁと感じる豊かな時間でした。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました😊