同人誌『よつかど』今月の特集テーマは「不思議」:不思議に思っていることについて(ちょっとironic)
総務省統計局の「平成28年社会生活基本調査」によると、有業者が「学習・自己啓発・訓練」に充てる時間は1日当たり平均6分間だというのは有名なデータです。アジアでは最低で、「先進国で最も勉強しない日本の社会人」とも言われています。
しかし我々社会人は、なるべく効率的に仕事をしたいと思っているし、その上でよい結果につなげたいとも思っています。
そのためには、どうしたら効率よくできるのか、学ばなければならない。どうしたらよい結果につながるのか、学ばなければわからないなと思うのです。
「最小の努力で最大の結果を」という気持ちはもちろん私にもありますが、やはり学ばずして結果は得られないでしょう。これだけリスキリングも話題になってますし。
それなのに学ばない日本の社会人、これは不思議なことです。
それで言うと、私の周囲には学んでいる人がたくさんいて、実はそこにも不思議だなと感じることがあります。
ICT利活用が得意な人ほど、アナログで新聞や本をよく読んでいます。逆に不得手な人ほどインターネットのニュースだけに目を向け、インターネットのネガティブな面を取り上げながら、自らはフィルターバブルの下にいるのです。不思議です。
さらに、ICTの利活用に長けている人は自らを「極度のめんどくさがり屋」と言います。めんどくさがり屋さんはめんどくさがり屋なのに学び、「めんどくさい・効率が悪い」と愚痴を言いながら学ばない人もいるのです。日本では後者がほとんどだというから、不思議です。
そして私は教員です。子供達に学びの楽しさを届けたいと思っていますし、学び続ける人になってほしいと願っています。
じゃあどうするか。
簡単ではありませんか。
教員が学べば、子供達も学びます。
不思議ですが本当です。
だからみんなで学べばいい!
アフリカのことわざに
というものがあります。
遠くに行きたいから、みんなで学びたいなと思うのです。