オーブンが火災して死にかけたお話

22歳の冬。

私はオートロック付きのボロマンションで一人暮らしを孤独なりに楽しんでいた。

私は職場の新宿から帰宅してほぼ毎日自炊をしていた。

そしてクッキー🍪作りたいなぁ思って

Amazonで『YAMAZEN』の3000円くらいの安いオーブン注文して
クッキー作ろうと思ったのだ。

仕事終わり、食事や風呂を済ませて早速お菓子作りに励む。

しかし私は仕事終わりにクッキー作るのがダルくなったので

夜食に分厚いお餅か分厚い簡単なクッキーを焼いていた気がする。

上にアルミホイルしかなかったのが原因で
上のヒーターにお菓子が辺り
熱くなり
火災が起きたかもしれない。

私は速攻食べたいから
1番熱く焼いていたかもしれない。

ーー

焼き菓子かお餅を焼いている間に
私は部屋でSNSを眺めていた。

しかし…何か焦げ臭い…

キッチンから私の部屋まで焦げ臭い匂いが…

そして私はキッチンを見に行った。

そこには…

赤く炎上しているオーブンがあったのだ。

『ひぃぃぃいいい！？』
身体中の毛穴がぶわああ！と開いた。
頭は真っ白。

とりあえずコンセント抜いた。

オーブンの中に水でもかけようと思いつき、

オーブンを開けたら
さらに大炎上！！

火が大きくなった。

とりあえず閉めた。
水もかけれなかった。
(もしもオーブンの中が炎上しても絶対開けたらだめ！コンセント抜きましょう。)

思ってたより火の煙がモクモクして

呼吸が苦しくなった。

(やばいっマンションに住んでいるご近所さん死なないかな！？どうしようっ！)

(ご近所さんの命が…！)

火は全然消えなくて

大きくなって

なぜか部屋にある火災警報器が鳴らないっ！

とりあえずリビングの窓や玄関のドア開けた。

(なるほど…空気がなくなりこうやって死ぬんだな…)

(とりあえず火を消す方法調べなきゃっ！)

怖くてスマホを持つ手が震えた。

こんなに手が震えるのは、初めてだ。

とりあえずGoogleで
オーブン　炎上　消す方法と調べて

お風呂のお水を溜めて
オーブン投げようかなと思って調べてみたら
逆にガラス割れて危ないし、最悪爆発リスクあり。

(あぶない。風呂のお水にいれるとこだったよ！)

そしてGoogleで調べまくったら

・コンセント抜いて絶対に開けないでそのまま待機

と書いてあった。

しかし頭が真っ白になるし

そんなにすぐ火は消えないが

少しずつ落ち着いてきてるかも…？

(そうだ)

私は思いついた。

とりあえず怖くなったので母に通話かけたが…

『ああんっ！でないやないかーいっ！そしたら…ばあちゃんだ！あっ！もしもし？オーブンがぁっ！』

するとばあちゃんが落ち着いて指示を出してくれたり、怖くて震えてた手は落ち着いた。

オーブン確認すると火がだんだん落ち着いてきたのだ。

部屋は煙かった。

(人てっ火災の時、こんなかんじで死んじゃうんだな…。)

生きたまま焼かれるのは痛いし辛い。
そんな死に方はやだな…。

(とりあえず、住人の皆様に何もなくて安心した。)

火が完全に消えるまで15〜30分くらいかかったかも。
ーーー

それから私はオーブン使う時は焼き菓子に上のヒーターに当たらないかよくチェックするようになりました。

そして安いオーブン(ヒーターにお菓子が当たりやすいやつなど)は危ないと勉強になった。

あれからYAMAZENさんの安いオーブン使ってない。

もう火災は怖いし嫌だ。

終