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看護師としてそれぞれの個性が輝く

ふと部屋の本棚を見ると、看護師新人時代に必死に勉強した沢山の本たちがいた。循環器内科・心臓血管外科・CCUと4年経験した私は循環器関連や重症関連の本ばかり。先輩に怒られて、泣きながら勉強したこともあったな。ビクビクしながら前日の勉強内容を発表したこともあったな。

懐かしい、辞めてもう5年目になる。そう、5年間もうあの本を読んで勉強していない。だから手放そうかと考えたけど、なんだかまだ懐かしさに惜しんで、手放せなかった。

新人を過ごした病院を辞めてから、沖縄や離島で勤務したり、終末期も診たり、老人ホームや訪問入浴、添乗看護師や健診センターで働いた。年を重ねるにつれて、経験が増えるにつれて、応用が利くようになったり、柔軟性が持てるようになった。どんなところでも「郷に入れば郷に従え」で働けるようになった。新しい場所にストレスや苦痛を感じることも減った。

必死に勉強することはなくなり、知識不足や技術不足を感じても、なんとか切り抜けるようになった。一生懸命循環器と向き合った4年があって、今、たまにふらっと看護師をしても、働けるような武器を身につけたんだと思う。久しぶりに見る循環器の本を見ながら、これからまた必死に看護を勉強する日は来るのだろうか、と感じる。あの日々が懐かしいような、愛おしいような、寂しいような。

柔軟性や応用力がついた自分を感じながら、ふと思い出す懐かしい思い出。みんな始まりは新人看護師、でも経験を重ねるにつれて、看護にも自分らしさが出てくる。そして看護師の道はみんなそれぞれで、無限にあり、輝かしい個性となる。看護師って一括りじゃなくて、看護師を生かせる働き方は無限にあるのだから、看護師として、それぞれが輝く場所にたどり着ければいいな、とふと思う。看護師もみなアーティスト。

私の看護師としての人生はどこに行きつくのか、楽しみだ。

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eri
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