#私の働き方実験 「"幸せの4つの因子"を意識して生活すると、自分にとってのウェルビーイングを見つけられるのか」
こんにちは。
このたび、昨年に引き続き、ランサーズ主催「新しい働き方LAB」コミュニティに参加させていただくこととなりました、えりです。
昨春、色々と壁にぶつかり打開策を求めてもがいていたときに、たまたま見かけ、何となく応募した「新しい働き方LAB」。
手探り状態で活動開始しましたが、半年後には日本全国や諸外国にいる多くの方々との出会いがあり、たくさんの皆さんに色々と助けていただき、開始当初は全く想像できなかった濃い6ヶ月を過ごすことができました。
それは私の人生に新たな扉が開いたような素晴らしい機会と転機を与えていただいたようで、引き続きそんなポジティブな環境に身を置くことができたらいいなと思い、今年も応募させていただきました。
再び仲間に入れていただけてとても光栄です。ありがとうございます。
今年は、気になって仕方のなかった「幸福学」についての指定企画に参加させていただけることになりました。
「幸福学」に興味を持ったきっかけは、新しい働き方LABコミュニティを立ち上げられた、所長の市川瑛子さんと、慶應大学教授で「幸福学」の第一人者、前野隆司先生の対談を拝見したことでした。
(お二人の対談の様子はこちら↓)
「幸福学」と言葉だけ聞くと、掴みどころのないようなフワッとした印象を受けますが、元々工学ご専門の前野先生は幸福学(ウェルビーイング)を科学的に検証、「幸福になるために必要な4つの因子」を提唱されています。
このお話を伺って自分を振り返ると、思い当たる経験がありました。
私は過去に、テキスタイルデザインを学ぶためイタリアにて2年間の単独留学をしたのですが、振り返るとそれまでの準備期間はまさに幸せの4つの因子が全て揃った状態だったのです。
・やってみよう →夢だった長期留学。絶対行きたい!
・なんとかなる →本当に大丈夫かな・・まぁきっとどうにかなるでしょ!
・ありがとう →(家族へ)自分勝手な私を許してくれてありがとう!
・ありのままに →思いついたら行動したくなる自分に素直になろう!
夢と希望に胸を膨らませ、家族も友人も頼らず、言葉も文化もいまいちわからない状態だったけど、なぜか「なんとかなるさ♪」と思い1人で挑んだ長期イタリア留学。
それは、私にとって身の丈に合わない高いハードルだったことを現地に着いてから実感し、滞在中は様々なハードな体験をしました。
留学前の幸福度MAXから、留学後に最低レベルに至った経緯はこちら。
大学時代に学んだ「アートクラフト」の世界に魅了され、いつか「テキスタイルを学びたい」と夢見ていた私の留学第一希望は、アートクラフト発祥の地イギリスでした。ところが、長期留学の開始目標に設定していた2007年はイギリスポンドが高騰していた時期で、どの学校を調べても到底自分の貯金では手に届く額ではありませんでした。
そこで、他国でテキスタイルを学べる学校をリサーチしていたときにヒットしたのが、イタリア・フィレンツェのデザインスクール。
この学校への入学を目指し、約1年かけてイタリア語を勉強し、入学前に現地の語学学校へ通って準備を整え、2007年9月、いよいよ夢だった長期留学がスタートしました。
ところが、場所柄周りは超裕福な家庭から来ている人達が大半。カツカツの貧乏留学生だった私は、クラスメイト達と話題も休日の過ごし方も合わず、華やかな学校の雰囲気にも馴染めなくて、気付いたら孤立していました。
全ては下調べが甘かった自分の責任ですが、当時の私は学校や環境のせいにして殻に閉じこもるようになりました。
周囲と交流せずにいるうちに外出が怖くなり、薄暗い部屋に籠る毎日。
せっかくやりたかったことに挑んだ留学だったので、課題に没頭することを試みましたが、周囲の明るい雰囲気に馴染めない自分にだんだん虚しさを感じ始め、いつしか無感情になり、次第に課題もこなせなくなり、言葉も発せなくなっていました。
物心ついたときには父母、祖母、姉、妹と6人家族で生活し、学校に行けば仲良しの友達と会えることが当たり前で、孤独とは無縁だった私にとって「完全な孤独」はこれが初めての経験で、それまでいかに自分の環境が恵まれていたのかを痛感しました。
前野先生の幸福論によると「孤独は人を不幸にする」とのことですが、それを身をもって体感した出来事でした。
意気揚々と挑み、思うような結果にならずに意気消沈して終えた2年間のイタリア留学。
貯金も使い果たしたため、帰国後は一刻も早く仕事をしようとすぐに再就職しましたが、職場での嫌がらせや無給の長時間労働などから心身が疲弊して何もかもに悲観的になり、自分を見失いました。
しばらく経過してから長期鬱を患っていたことが発覚しましたが、長年放置したせいで、時が止まってしまったような感覚がおよそ10年続きました。
幸い、その間に支えてくれた家族や友人達、時間の経過や周囲の環境の変化のおかげで現在は元の自分を取り戻しつつあり、昨年参加させていただいた新しい働き方LAB一期生の時も、たくさんの方々のご協力を頂いて活動させていただくことができました。
今年3月には当面の目標の一つだった社会復帰も叶い、だいぶ自発的に動けるようになってきたように感じています。
そんな中で出会った新しい働き方LAB指定企画の「幸福学」。
私の研究では、前野先生が提唱される「幸せの4つの因子」を自分の日常生活に組み込み、半年間存分に自分と向き合ったら「自分にとってのウェルビーイングを見つけられるかどうか」の研究実験を行いたいと思います。
■検証方法
検証①
幸福学スタート時に行った「幸福度診断」を、毎月一回行なって自分自身の内面の変化を測定する。
1回目:6月13日
2回目:7月13日
3回目:8月13日
4回目:9月13日
5回目:10月13日
6回目:11月13日(最終)
ちなみに、初回の幸福度診断の結果はこちら。
初回診断の結果、私は「ありがとう力」が平均値より高く、「なんとかなる」「ありのまま」「やってみよう」が低めだったため、この3点を伸ばせるように意識して研究活動を進めたいと思います。
現在「やってみたい」内容はこちら。
①ブログ運営(ドメイン取得、サーバー契約したものの放置状態)
②日本と繋がるお仕事を模索(ランサーズに登録したものの放置状態)
③銀粘土の講座作り(色々と壁にぶつかって困惑気味)
(②については、自主企画として応募していた内容と重複するため、こちらに統合させていただくことにしました。)
この3つの「やってみたい」のうち、どれか一つでも前に進め、継続習慣を付けることが当面の目標です。
鬱の間、夢と希望が無くなっていた私にとって「やってみたい」ことがある今は幸せだと感じますが、活動中は更に「なんとかなる因子」も追求していきたいと思います。一気に活動すると息切れしてまた振り出しに戻ってしまいそうなので、少しずつ着実に「やりたいこと」を前に進め、形にしていけるように活動していきたいと思います。
検証②
毎週土曜日「幸せの4つの因子」に沿った行動を記録、Twitterなどで発信。(ハッシュタグ:♯幸せの4つの因子 ♯やってみよう♯ありがとう♯なんとかなる♯ありのままに)
・やってみよう→ その週に挑戦したことを、些細なことでも記録
・ありがとう→ その週に関わってくれた人や物、出来事への感謝を記録
・なんとかなる→ 楽観的に行動できたかどうかを振り返り、5段階評価(0-5)
・ありのままに→ 「自分らしく」行動できたかどうか振り返り、5段階評価(0-5)
そして、半年後に研究期間中の自分の「幸福度の変化」と、「そこから見えてきた自分にとってのウェルビーイングな状態」について検証したいと思います。
課題図書
今回の「幸福学」指定企画では、前野先生の執筆された課題図書もあり、学生時代に戻ったような新鮮な気持ちです。
普段なかなか読書習慣がなく、これは改善したいなぁと思っていたので、今回このような機会を頂けて有り難く思います。
実験期間中に読み進める以下3冊の課題図書の感想についても、随時発信していこうと思います。
ウェルビーイング (日経文庫)
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)
幸せな職場の経営学 ~「働きたくてたまらないチーム」の作り方~(小学館)
きっと、誰もが思い出したくないような過去を、一つや二つ、あるいは沢山持っているのではないかと思います。私も自分にとっては辛いと思う経験をしましたが、そのおかげで以前よりも幸福感や感謝を感じられるようになったので、やはりどんな経験も無駄にはならないことを実感しています。
過去は過去として、ネガティブな経験も未来の糧にできるように、幸せの4つの因子を意識した生活をこの研究活動中に実践していけたらと思います。
幸福学キックオフで前野先生が仰っていましたが、まずは一緒に幸福学に参加される方々や、新しい働き方LABに参加される皆さんと、仲良くなれることを楽しみにしています!
皆さんどうぞよろしくお願いします🍀