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アレクサンダーテクニークとの出会い

身体の声を聞かずに踊ってきた20代

子どもを3人おんぶと抱っこで駆け回った30代

ついに腰が悲鳴を上げ、椎間板ヘルニアの手術を受けた40代

何かが足りないということに気づきます。ダンスを教えるものとして、情熱だけでは足りない何か。

必要なのは更なる知識?骨のこと?筋肉のこと?脳のこと?運動神経伝達物質のこと?それとも人としてのありよう?

そんな私がアレクサンダーテクニークと出会ったのは必然でした。

当時プライベートレッスンを受けていた、ピラティスの先生に

「アレクサンダーテクニーク、なんかいいよ。」と勧められ、言われるがまま体験した感想は、

「よくわからない……。」

それでもなぜか気になり続けていたアレクサンダーテクニークの存在。ことあるごとに検索していて、ある日見つけたのが「バレエに役立つアレクサンダーテクニーク」でした。

その頃の私は、大人バレエの発表会に向けての猛練習中。トウシューズに悪戦苦闘し、踊れないのを靴のせいにしては、あれもダメこれもダメと、10足以上も買い替えをしていたのです。それでも全く成果なし。むしろ身体は痛くなる一方で、藁をも掴む気持ちで再びアレクサンダーテクニークを体験することに。

私の望みは「3回転を安定して回れるようになりたい。」というもの。

それを聞いた先生は「頭と脊椎がすべてです。」と謎めいた言葉をつぶやくと、

「バランスをとってみましょう。」とだけ、指示をくれました。

私はいつものように片足になり、かかとを上げてみると….….。

「なにこれー!!地球にズドンと刺さってるー!!」

驚くほど軸足が安定し、足を前に横に後ろに上げても全く揺るがないのです。

うれしくなった私は、次の日のダンスレッスンで、

「見て見て!すごいことができるようになったの!」と片足立ちを披露!

するとどうでしょう。全く再現できなかったのです…。

昨日のあれは何だったんだ?まるで魔法がとけてしまったかのような感覚。

私はその日、アレクサンダーテクニーク教師養成講座へ申し込みをいれました。

こうして始まったアレクサンダーテクニークの学び。

そこには私が求めていた、わたしにとって必要なものがすべてありました。


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