2.会衆初期の頃の思い出

※この記事は報道番組などで取り扱われている『鞭問題』の描写があります。
フラッシュバックの可能性の方もいらっしゃると思いますので、どうか無理して読まれませんよう、お気をつけいただけたらと思います。


よく分からないままごく自然に母に連れられて通った『K会衆』では、
『成員』と呼ばれる正規メンバーは当時60人程度で、研究生も含めると80人程度、
まだ小さかった私や妹は兄弟姉妹にかわいがられたことは覚えています。

その中でYH兄弟という人は母と同い年らしく、
まだ独身でなぜか母にやたら話しかけたり、私や妹ばかり抱っこしたりして、
私は子どもながらによその男の人に抱っこされるのは気持ち悪く嫌だったのを覚えています。

見兼ねた当時の『主宰監督』と呼ばれた会衆のトップにあたるS兄弟がYH兄弟を呼び出し、
『兄弟はERIE ちゃんや妹ちゃんをよく抱っこしているけれど、もしご主人が突然王国会館に来た時に、知らない男が自分の娘を抱っこしているのを見たらどう思うと思いますか?』
と諭したらしく、それからは抱っこされることはなくなりました。

けれど私が小学生の時からYH兄弟自身が結婚するまでの数年間『僕は将来ERIE ちゃんと結婚する!』と何度も言われ、
本当に気持ち悪くて嫌でやめてほしいと思っていました。


集会の前後に兄弟姉妹に話しかけられてかわいがられることは嬉しかったけれど、
集会中は約2時間、母の隣で演壇から繰り広げられる講演などを聞かなければならず、
まだ話の内容や文字の読み書きができなかった頃はノートにお絵かきなどをして、
とにかく静かにしていることが必須でした。

私より小さい妹や他の姉妹の子どもたちは眠くてぐずることがあり、
少しでも泣き声を出したら即刻親の手で口を塞がれ抱き抱えられトイレに連れて行かれ、
個室でおしりを丸出しにされてホースやベルトなどで叩かれる『懲らしめ』を受けていました。

私にはそれがどうしても理解できず、
まだ小さいんだから長い時間静かに座っている方が無理だよ、大人ってそんなことも分からないの?
と思っていました。

でも今から痛いことをされることがわかっているから『誰か助けて!!』と言わんばかりに叫び泣く私より小さな子を助けなくちゃ!!と思っても怖くてどうしてもできなくて、
まるで学校でいじめを止めることなくただ黙って見ているクラスメイトのような立場で、
助けられなくてごめんなさいと心の中で何回謝ったかわかりません。

集会中助けてあげられなかった分、集会後私は特に自分より小さな子たちといっぱい遊んで自分なりに大事にして罪滅ぼしをしている気分になっていました。

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