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「古代ローマ」と「ルネサンス」を感じる旅へ
子どもの長期休み(休日の少ないロンドンでは貴重!)を利用して、5泊6日でイタリア旅行に行ってきました!
じっくり見るためにも、今回はローマとフィレンツェに絞り、ローマ3日・フィレンツェ2日。ローマ3日のうち1日はチヴィタ・オルヴィエートをめぐるバスツアーにも参加。
私の旅のテーマは往々にして「遺跡」と「アート」。
今回も古代ローマの遺跡とルネッサンスの作品を見られることを楽しみにしていました。
旅程表
ざっくりと工程を先にお伝えすると、
12/24 ガトウィック空港前泊
12/25 ガトウィック空港→ローマへ 夜着だったのでホテルの横で晩ご飯→ポポロ広場へ散歩のみ
12/26 チヴィタ・オルヴィエートツアー
12/27 ローマ観光(コロッセオ・フォロロマーノ&パラティーノの丘、真実の口、カラカラ浴場、パンテオン)
12/28 バティカン市国(バティカン博物館、サンピエトロ大聖堂)→フィレンツェへ電車移動→アカデミア美術館
12/29 フィレンツェ観光(ウフィツィ美術館、ミケランジェロ広場)→ピサへ電車移動→ピサ観光(ピサの斜塔、礼拝堂)→フィレンツェへ戻る
12/30 フィレンツェ観光(カテドラーレ、ドゥオモ・ジョットの鐘塔※外観のみ、メディチ家礼拝堂)→空港へ→ロンドン・シティ空港へ
こんな感じです。
移動日ではなく観光中心の日は4日で10万歩を超えるなどかなりハードスケジュール(私がロジると詰め込みがち)。
それでも、涙をのんであきらめたものはいっぱいあります。
未来の次男に託したのは、
・オルヴィエートの地下遺跡ツアー
・サンピエトロ大聖堂のクーポラに登る
・フィレンツェのドゥオモのクーポラに登る
この3つ。
実は大学生のころ、友人とローマ、フィレンツェ、ミラノを旅したことがあります。(もうかれこれ20年以上前・・・)
そのころはまだバブルも崩壊していたけれど身近なお姉さま方の「ブランドもの大好き!」な空気感は残っていて、かつ日本で買うより海外で買う方が安かった時期でもあり、せっせと貯めたバイト代をにぎりしめて半分観光・半分ショッピングをしていました。
もしもタイムマシーンでそのころに戻れるなら、両頬おもいっきりビンタして「そんなもん買わんでいいから、もっとここでしか見られないものを見ろ!空気を味わえ!次の日に回る場所の勉強をしろ!」といいたい。
今回は旅立つ前に「グラデュエーター」を観て、コテンラジオの「カエサル」を聴き、ヤマザキマリさんの「イタリア家族」とアエラムックのローマ編を読んで臨みましたが、もっとインプットしておけばもっと何倍も楽しめたのに・・・!と悔しいです。
ヤマザキマリさんの書いたものを読むなら「偏愛ルネッサンス美術論」を先に読むべきだったし、塩野七生さんの一連のローマ本を読んでおくべきだった・・・!
少なくともラファエロ、レオナルドダヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリについてはもっと調べておくべきだったな。。
キリスト教の国の12月25日は要注意
さて、先ほどの工程表で「ガトウィック空港前泊」とありますが、25日に乗った飛行機は16:35発。え、なんで??と思いますよね。
12月25日は、クリスマス。
この日はキリスト教がメインの国ではあらゆるお店やサービスがお休みになることが多いそう。
中でもロンドンは、バスや電車まで運休!!カフェもスーパーもレストランも軒並み閉店。「稼ぎどき!」じゃないんですよ。
なので12月25日に海外旅行をする場合は、その国ではクリスマスは何が営業していて何がお休みなのか確認した方がいいです!タクシーすらつかまるかどうかわかりません。
そんなわけで25日に空港まで移動するとしたら、Uberを呼ぶしかない。
でもクリスマス料金でいつもよりかなり高くなるうえ、マッチングしない場合もあるそう。
しかも次男はタクシーにトラウマがあって、今でも乗ると酔うので我が家から空港まで約90分もタクシーに乗って、そこから飛行機に乗るなんて絶対無理!断固NO!と反対されてしまい、やむを得ず前泊に。
まあ結果的に昼までホテルでダラダラできたし、かなり早めにチェックインカウンターに向かえたから長蛇の列だったけれど余裕を持てたし、
「25日は家でじっとしているもの」という教訓を脳にこすり付けることができました。。
ちなみにローマの25日がどうなっているのかよくわからなかったので、空港からホテルまでの間は配車サービスを利用。地下鉄は動いていたのかな・・・?
「ぶらり旅」が難しくなっている
今回旅行の計画をしながら痛感したのは、コロナの影響なのか主要な観光スポットが軒並み「事前予約制」になっていて、動きがかなり拘束されること。
思いつきでふらっと立ち寄るなんて、かなり難しくなってる。
だから私みたいにタイムスケジュールを切って、きちきちと行動したい遠足の班長タイプには「この時間に行けば確実に入れる」という保証がもらえるのはメリットではあるのですが、そんな私でさえ息苦しさを感じたほど、「予定通り」を求められるわけです。
私の場合、なまじ20数年前にも来ているので「あそこもあそこも予約しないとまず入れない(入れても3時間待ち)!」みたいな感覚がなく、
だから昔のようにとにかく突撃すればいい、という思い込みがジャマをするわけです。
予約した場所、予約せずに入れた場所
ちなみに今回事前に入場予約したのは、
・チヴィタ・オルヴィエート バスツアー
・コロッセオ&フォロロマーノ入場
・バティカン博物館
・ウフィツィ美術館
・フィレンツェ カテドラーレ入場(※)←礼拝堂に列に並ばず入場できる&解説を聞けるだけ。クーポラに上がるには別のチケットが必要だったけれどそれはもう取れなかった。。
・アカデミア美術館(※)
・ピサの斜塔&ドゥオモ(※)
です。
※印は旅行中に「もしかして予約いるんじゃ?」と気づいたり「予約が取れるなら予定してなかったけど行く?」と思いついて現地で予約したもの。
何時に必ずこい、さもなくば無効だ!と言われるので、のんびりもしてられない。
移動時間を常に意識しながらオンタイムで動く必要があって、なんだこれ研修旅行かよ、ぐらいのキチキチ加減でした。
逆に予約なしで見学できたのは、
・トレビの泉(ニュースで入場料がかかるようになったとありましたが、まだ稼働してなかったのか、普通に見れました)
・スペイン階段(ただの階段だからね)
・真実の口(15分くらい並んだけど写真撮るだけなので回転早い)
・カラカラ浴場(とにかく広くてデカイからどれだけ入れても混みようがないのかな)
・パンテオン(入場券を買うのに30分くらい並び、最終入場締め切りの17時に間に合うか本当にあせったので、予約しておくべき)
・メディチ家礼拝堂(8時半ごろと朝いちだったので予約なしでもスムーズに入れました)
・サンピエトロ大聖堂(予約ができないので、何時間でも並ぶしかない。我々は1時間20分並びました)
・ミケランジェロ広場(ただの広場だからね)
あたり。
イタリアもベネツィアで観光税を導入するほど、オーバーツーリズム気味なところがあるので、混雑回避なのか、ただただもうけたいだけなのか。
(話は変わりますが、ローマでもフィレンツェでもピサでも、ロンドンよりはるかに多くの日本人観光客を見かけました!ロンドンよりイタリアの方が旅先として圧倒的に人気なのね、と実感)
朝早い時間に動けば入れるところもあるようなので、とにかく事前に調べて計画的に動くことが大事っぽいです。
一番の失敗は、バティカン博物館の予約をすれば大聖堂もその時間に入れるのかと思い込んでいたこと。
隣にあるけど、一見同じ敷地内っぽいけど、別施設!
(ちなみにミケランジェロの「最後の審判」で有名なシスティーナ礼拝堂は博物館内にある)
大聖堂は予約ができない。そのためものすごく並ぶ。でも博物館の予約は8時半。
8時すぎに着いた時はまだすいていたのに、8時半には博物館に行かなきゃいけないから、こっちを先にと柔軟な対応ができない!
よくよく調べたら大聖堂は7時からオープンしていたというのだから、もっと早く来ていれば余計な時間のロスはなく、大聖堂→博物館の順にスムーズに回れたのに・・・!
(そしたらサンタンジェロ城まで足を伸ばせた)
予約したものに含まれている範囲は何から何までなのか、しっかり確認しておくとこういう失敗はせずに済みます。
ぶらり途中下車なんてしていたら、何も見られないかもしれない。
その代わりに出会える景色もきっとあるだろうけれど。
計画について書いているだけで長くなってしまったので、チヴィタ・オルヴィエート編からまた次回。
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