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心配性ライターの細かすぎるロンドン生活⑧~夏休みスコットランド旅行inエディンバラ

4泊5日のスコットランド旅行、初日と最終日はスコットランドの首都エディンバラで過ごしました。

見どころは何と言ってもエディンバラ城と、フェスティバル!
それぞれご紹介していきますね。

カッコよすぎるお城、エディンバラ城

エディンバラ城は通称「キャッスル・ロック」というだけあって、断崖絶壁にそそり立つ超カッコいい要塞。

なんというか、マッチョで男前なお城なんです・・・。女王様を守る騎士そのものというか。今なお駐留部隊のいる現役の軍施設だからというのもあるかもしれません。


下から見上げたエディンバラ城。イケメン・・・!


城門の左右には「ブレイブ・ハート」で有名なウィリアム・ウォリスと
スコットランドを独立に導いたロバート1世の像が。

お城の中の「クラウンルーム」にはスコットランド王家の3種の神器「王冠・王笏・王剣」も展示されていました。


内部は撮影禁止だったので外観だけ


この3つのギラギラした宝石に目を奪われ、台座を見ていなかったよワタシ・・・!あれがスコットランド王が代々戴冠の際に使用してきた運命の石「スク―ンの石」だったなんて、ちゃんと言ってよぅぅ~~~!!!

これはスコットランド独立戦争中、イングランドのエドワード1世に戦利品として持ち出されて長くウェストミンスター寺院の王の椅子に取り付けられていたのですが、スコットランド王の象徴を返せと長く訴え続け、一度はグラスゴー大学の学生が奪って持ち帰ったりしたこともあったようですが、1996年に700年ぶりにスコットランドに正式に返還されたそう。

(2023年のチャールズ3世の戴冠式では一時的にウェストミンスター寺院に移されて椅子の座面の下にはめ込まれたのですって)

何が見どころというよりも、このお城の存在自体がイケメンすぎて、歩いているだけでほわほわします。


ここから銃を構えていたのでしょうか
エディンバラの街並みが一望できます


「中世の城」感がハンパない


夕暮れのエディンバラ城。渋い・・・!



エディンバラが一年で一番盛り上がるお祭り開催中!


エディンバラ城を出て、ロイヤルマイル周辺を中心に行われているフェスティバルの一つ、フリンジを眺めます。
「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」は世界最大の芸術祭で、毎年8月に3週間ほど開催されているそう。


この場所でのタイムテーブルが張り出されていました


プロアマ有名無名問わず、審査もなくだれでも公演できるお祭りで、クラッシックからダンス、演劇、コメディ、手品などあらゆるパフォーマーが世界中から2000組以上集まってきてあちこちで披露するイベント。

無料のものもあれば、10ポンド前後のチケット料が必要なものもあるみたいです。
日本人かな?というパフォーマーもちらほら見かけました。

真ん中に小さく見えるのがパフォーマー。一輪車に乗って何かしてますね


エディンバラ城のおひざ元にフェスティバルの事務局が。
ここでチケットなど買えるようです

軍楽団による「ミリタリー・タトゥー」はエディンバラ城の中で開催されます。12月にチケット発売開始で、けっこうすぐに売り切れるのだとか。
7月に調べた時にはかなり高額チケットしか残っておらず、21時半からと夜遅い時間からの開始だったのもあってあきらめました。。


ホリールード宮殿に残された衝撃の血痕

最終日には、ロイヤルマイルの端っこにあるホーリールード宮殿を見学。
今も6月末から7月上旬には夏の滞在地として国王・王妃がやってくる、1128年の建てられた寺院を前身とする歴史ある宮殿です。

ここで一番有名なのは、スコットランド悲劇の女王メアリーにまつわるエトセトラ。

わずか生後6日で即位し、敬虔なカトリック信者だったメアリーは、2番目の夫ダーンリ卿によって愛人と噂されたイタリア人秘書リッツィオを目の前で殺害されるという事件が発生。
ショックで流産しそうになったそう。無事産まれてきた王子がのちにイングランドとスコットランドを統治するジェームズ1世となります。

50回以上刺されたというその殺害現場には、いまだに血痕が残っていました。。王室の方がお泊まりする場所なのに。


途中、100点以上の肖像画が飾られているホールがあったのですが、なんとそれは全部同じ画家がこれまでのスコットランドの王を描いたもので、
週一ペースで描き上げていったのだとか。
依頼主の王(だれか忘れた)が自分の王位の正当性を証明するため、全員の鼻を自分に似せて極端に高く描かせたというエピソードがあるそうです。

メアリー女王の絵には、ジャコバイトが蹴っていった足跡が残っていて、のちに修復されたそうですよ。

スコットランド国立美術館でモネやゴッホに遭遇!

ホーリールード宮殿の後は時間もなかったので少しだけスコットランド国立美術館に立ち寄り、急いで印象派だけ見に行きました。

あまりに美しいモネのあふれる色彩・・・!!!


そうかと思うと、北の海を思わせる曇天も飾られていました


おとなしい色合いのゴッホ。なんか好き。


こちらもこちらも落ち着いた色合いのセザンヌ。これも好き。

イギリスは美術館も博物館も無料。
20分程度でしたが素晴らしい作品を見せていただいたので、寄付してきました。(寄付もカード決済OKでした~)


一期一会のコミュニケーションが旅の醍醐味


スコットランド旅行を振り返って印象に残っているのは、
何を見たかよりも、そこでほんの少しでも、誰かと話したこと。

ハイランドのツアーでは個人行動が多くてなかなか話すチャンスがなかったのですが、
それでもバスの乗降でだれかと目があえばニコッと笑ってくれたり、

スペインから来ていた二人組のお姉さんたちに「スペインに旅行に行くならどこがオススメ?」と聞いてみたら、わざわざスマホのメモにオススメの都市名をいくつか書き出してくれて(お姉さんたちはマラガから来ているのだそう)、「10月~2月が飛行機が安いからオススメ」とまで(たぶん私が英語があまり得意じゃないからメモにしてくれたのだと思われます)。

ツアー終了後にバスを降りたところでこれから空港に向かうといっていた一人旅のお姉さんに「このまま帰るの?」と聞いてみたら、堰を切ったように「実は2週間の短い休暇だったんだけど、先に湖水地方とかも回ったからもう休みが終わりで・・・」みたいにわーーーっと話し始めてくれたり。

スコッチを買いに行ったショップのおばあちゃん店員さんが、ゆっくりめの英語でオススメスコッチを一緒に探してくれたり。

そうしたほんのちょっとでも「触れ合えた」と感じられた機会が、嬉しく強い印象に残っています。

何かを調査しにいくわけじゃない。何かを感じるために旅行にいくのであって、何に心を動かされるかは人それぞれ。

私の場合は、一期一会のコミュニケーションがたまらなく愛おしい。
それは目の前の人もそうだし、かつてそこに生きていたはずの人を思って語りかけることも、自然を前に自分と向き合うこともそう。

旅行って、何に自分が幸せを感じるのかを再確認できる機会なのかもしれませんね。
余計なものがなにもない、陽も陰も両方味わえたスコットランドでした。
心が死にそうになったら、また来たい・・・!

#スコットランド #イギリス #エディンバラ #フリンジ #旅行



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