
【2024年冬イタリア旅行期】ウフィツィ美術館には、名画もおもしろアートもいっぱい!
イタリア旅行期もいよいよフィナーレ、フィレンツェ・ピサ編です!
前日にアカデミア美術館だけは行ったのですが、
メインディッシュはやっぱりウフィツィ美術館。
美術館にまっったく興味のない次男も、
「サイゼリアの絵は見たい」というじゃないですか!これはもう行かなければ!!
そう、ウフィツィ美術館といえば、ボッティチェリ。
ルネッサンスの中心地、フィレンツェいやイタリアが誇るアートの聖地ですよ。
イタリア最大の収蔵品数と質の高さを誇るこの、オープンしたのは1769年。
これまではわりと彫刻メインの美術館が多かったので、絵画が見られるのも楽しみ!
お目当てはボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」と「春」ですが、ラファエロの「ヒワの聖母」や有名な自画像、ダ・ヴィンチの「東方三博士の礼拝」、ミケランジェロの「聖家族」など、ルネッサンスおなじみの巨匠たちの作品も目白押し。
ですが、まず最初に目に飛び込んでくるのは、おなじみの大理石彫刻ズ。
長いドーリア式の廊下に、歴代校長先生みたいな感じで胸像が並んでいて、部屋に入ると作品が展示されているという構成です。
いっぱい見すぎて皇帝は全部カエサルかアウグストゥスにしか見えないので、ついツッコミどころのあるものを探してしまう。
人間味あふれるアートたちに、思わず勝手なアテレコを入れてしまう私。






なんていうか、私、太古の神々にもキリスト教にも深いリスペクトはあるんです。
ですが、イタリアのアートってそういうツッコミを許容してくれるユーモアと懐の深さがある気がして。
「不敬だ!」って怒ったりせずに、いっしょに笑ってくれる気がするんです(誰が)。
なので決して馬鹿にしているわけではない、心から敬服していることをご理解いただけたらと思います。
さて、絵画の方も有名どころばかりでなく、面白い絵もいっぱいありました。
まずはこれ。


やだ・・・PTAの役員引いた?





飛んでいるのはピーターパンじゃなくて、ペルセウス。


そしてお待ちかねの、巨匠による名画たち。



別の画家に依頼があったのにメディチ家が「一枚だけ」とねじこんだらしい。

こんなマッチョなマリア様、いる??
ちなみにメディチ家礼拝堂にあったミケランジェロの彫刻(↓)も、ちょっと見てくださいよ。


これ。このムキムキ加減よ。超しぶしぶ乳房をつけてる感。
ミケランジェロ、お前筋肉にしか興味ないだろ!!って、ここでもツッコミましたよ。。ちなみにこの部屋ごとミケランジェロ設計だそう。




そして一番長い時間見入ってしまったのが、レオナルド・ダ・ヴィンチによる「東方三博士の礼拝」でした。
ぱっとみてわかるように、未完なんです。

完成したものしか普段目に触れることがないので、画家がどんなプロセスを経て作品を描いていくのかを知ることができる、貴重な資料。
(確か、描いている途中で呼び出しがかかって、フィレンツェを離れることになった説)



好きなものは最後にとっとく、的な。

マリア様の頭上に輝く黄金の冠のような光が非常に美しい
私が個人的にとても見たくて、見るとやっぱり好きになったのが、こちらのイノシシです。


こちらは紀元前2~1世紀ごろにローマ人によってつくられたと言われる大理石の彫刻。
1556年にローマで発見されて、メディチ家の指示でフィレンツェに設置されたのだそうです。
このていねいな彫りよ。ローマ人の、動物に対する愛というか、畏敬の念が感じられました。
これをもとにした作品がいくつか作られていて、そのひとつがヴェッキオ橋近くの市場内にも。
「鼻のあたりをなでると幸運が訪れる」といわれているせいで、鼻の周りだけテカテカでした。
どこの観光地にもあるんですね、「なでるとラッキー」系の置物。

さてつい興奮して長くなりましたが、ウフィツィ美術館を後にして、
フィレンツェのシンボルであるデュオモを眺めようと、ミケランジェロ広場へ。
ダヴィデ像のレプリカがあるのが名前の由来。





階段を414段登ればテラスまでに行けるらしいが行列で当日入場は無理っぽい
デュオモの中は派手な外観と打って変わってシンプルなのですが、
めずらしい24時間時計がありました。


私が予約をミスって、この礼拝堂の中に行列に並ばずに入れるチケットを予約してしまい、デュオモのクーポラに上がってフィレンツェを見渡せるチケットは取れませんでした。。
デュオモの「何の」チケットなのかしっかり確認&早めに予約がおススメです!(涙)463段の階段、上がりたかったなあ・・・。
さて、そんな後悔を取り戻すかのように上がってやりましたよ、ピサの斜塔!
フィレンツェからピサは特急で1時間ほど。
ちなみにローマからフィレンツェ間もそうでしたが、乗車券+特急券をちゃんと予約して購入したのに、チェックどころか改札すらない。
スルッと構内にも電車内にも入れるんです。
ただ、抜き打ちでたまにチェックがあるらしく、そこで無賃乗車が見つかるとけっこう高額な罰金を払うことになるそう。
ちゃんと真面目に切符を買うかどうかは、up to youということなのだそう。
私は心配性で生真面目な性格なので、もちろんきっちり買います。

ピサの斜塔に登る時は、基本的に荷物を持っていけません。
うっかり上からモノを落としたら危ないからかな。
チケットをかざせば無料で使えるロッカーに入れます。
知らずに列に並んでいると、結構列の先に到達するまで指摘してもらえず、時間のロスになるので要注意。









ピサの駅に戻る途中、ガリレオ・ガリレイの銅像がありました。生家がそばにあったらしいです。
ピサ大学で学び、その後ピサ大学で数学を教えたこともある、ピサが誇る偉人。「ガリレオ通り」という道もありました(あやかりたくなる、他力本願な私)。

ちなみに私たちはこの後ピサからまたフィレンツェに戻って、翌日フィレンツェのペレトラ空港から帰りました。
が、ピサにも立派な空港があり、ロンドン直行便も飛んでいました。
ピサから帰るルートもありだったな。。
フィレンツェ市内からペレトラ空港まではトラムで30分ほど。
本数も多く、これができてからすごくアクセスがよくなったらしいです。
(トラムなので渋滞にも巻き込まれないし)
さて、4回にわけてご案内した2024年12月25~30日までのイタリア旅行。
とにかく青空がすばらしく、建物が映えることよ!
毎食パスタ(主にカルボナーラ)を食べていても飽きないおいしさ。
4日で10万歩(!)歩いても回り切れない、見どころの多さ。
歴史の広さと深さがぶっちぎりで、
知れば知るほど、イタリア周辺の国との関わりなどヨーロッパ、世界の見え方が変わってきました。
もう、自分の中でローマを知る前と後のBR・AR(before Rome After Rome)と区切りたくなるほど。
太古の昔からイタリア職人たちは精巧な細工で人々に信仰心や畏怖を感じさせてきた、それこそがローマの繁栄の根幹にあったんじゃないだろうか。
その証拠をこれでもか!と見せられたような旅でした。
地下鉄で財布は盗まれたけれど、それくらいでは嫌いになれない。
まだポンペイもミラノもヴェネツィアも行ってない。
あと2,3回はイタリアに来なくては。
またいっぱいインプットして、ARを耕し豊かにして、臨もう。
それまで、チャオ。
お付き合いくださり、ありがとうございました!
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