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日本の創薬にイノベーションは起きるのか? -エリックプロジェクトリーダーの製薬協、Newspicks初の3回完結大型コラボイベント開催-

新型コロナが収束に向かい、改めてワクチン開発の重要性と開発までのスピードについて考えてみると、2020年初めにワクチン開発の着手したニュースが流れた後、年末には既にいくつかのワクチンが誕生していました。12月には、製薬大手のファイザー社がバイオテクノロジー企業ビオンテック社と共同開発したワクチンが英国での緊急使用の承認を受けたニュースに多くの人々が驚きと希望の光を見たのではないでしょうか。

コロナワクチンの開発スピードは専門家から見てもワクチン開発の常識を根本から覆すようなスピードだったそうです。しかし、なぜファイザーのようなワクチンが国内から生まれて来なかったのか疑問に思う人も多かったのではないでしょうか?そこで日本製薬工業協会がスポンサーとなり、特に創薬におけるイノベーションに焦点を起き「INNOVATION for 2030 sponsored by 日本製薬工業協会」が立ち上がりました。

慶応の宮田教授は優しい方でした♪

「INNOVATION for 2030 sponsored by 日本製薬工業協会」の特徴は、様々な専門家同士を異なるイベントで議論し、3回のイベントから重要なメッセージを掴みとうと言うことです。3回のイベントは、大きな議論から次第に詳細な結論に近づけていくアプローチをとっています。第1弾の番組”THE UPDATE”では、慶応義塾大学医学部 教授の宮田裕章先生、経済ジャーナリストの後藤達也さん、ハピキラFACTORY 代表取締役の正能茉優をゲストに迎え、私エリックとMCの古坂大魔王さん、Newspickアナウンサーの奥井奈南さんと言う出演者で『貧しい国』日本がイノベーション大国になるためには?」をテーマに活発な議論を交わしました。
そして、なんと今まで何度か番組に出演しても取れなかったその日の輝くコメントに贈られるキングオブコメントと言う賞をいただきました!日本は、まだまだ捨てたものではないという前向きな議論になったと思います。

イベント後の撮影タイム

第2弾の番組”NewSession”では、より深掘りし「課題解決型から脱却せよ。縮小時代の新・イノベーション」と言うテーマでイノベーションを起こす方法論について議論をさらに深掘りしていきました。ゲストは東京薬科大学 薬学部 医療薬物薬学科薬事関係法規研究室 教授の益山光一先生、衛星から人工流れ星を流す宇宙スタートアップ株式会社ALE 代表取締役社長の岡島礼奈さん、MCはNewspicks Studiosのシニアエディター川口あいさんと私エリックの共同MCの形で議論しました。
短期的に成果が見える課題解決型にこだわるのではなく、中長期の視点での投資が重要であること、判断スピードを増すような組織の必要性や異なる視点の専門家が意見を交換する場を作ること等、新たなイノベーションの時代を切り開いていくための方法について活発な意見が交換されました。

プロジェクトのフィナーレを飾る第3弾は、今までの映像配信からNewspicksオフィスのスタジオに場所を移し、リアルなイベントが開催されました。ゲストは私の友人でもある医療R&Dの専門家リバネス代表取締役CKO井上浄さん、ヘルスケアのスタートアップ投資のCoralCapital EIRの吉澤美弥子さん。スタジオには観客を入れ、リアルならではの緊張感ある議論が展開されました。最後の本イベントでは、いよいよ本丸である創薬にフォーカスし「『創薬革命』を起こすイノベーションの鍵」をテーマに会場も巻き込んでの熱い議論となりました。なぜ、日本は「創薬」に投資すべきなのかについて各専門家の皆さんが提示する現状の課題やこれから取り組むべき事について3回のイベントを総括するにふさわしい議論が出来たのではないかと思います。

久しぶりのリアルイベントは少し緊張しました
井上浄さんとは、いつもこんな感じ(笑)

3回のイベントを通して感じたのは、日本はイノベーション大国になる大きな可能性を秘めており、その鍵はコラボレーションにある。製薬会社が内製に拘らず、広くベンチャーや異業種の企業、大学などとの連携をさらに深める事、すなわち研究開発から販売のバリューチェーンを一つの企業で行うのではなく、複数の企業が協働する水平分業への移行によりスピード感をもってイノベーションを起こすことが可能になる。そのためには、これからの若者のマインドセットの変化が鍵になるという教育の面での課題も明確になりました。

『日本の創薬にイノベーションは起きるのか?』

今は、自信を持って“YES”と答えたいです。

Peace out,

Eric


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