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『片想い』東野圭吾 感想

学生時代、東野圭吾作品を漁り読んでいました。懐かしい…
いつの間にか、新作が出るたびに映像化するようになって、なんか冷めて読むのやめてしまいました笑

そんな私が、東野圭吾の中で一番思い入れのある本です。

*あらすじ*
十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが……。
十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー

*感想*
男とは?女とは?
身体の違い、心の違い。
”性別”ってなんなんだろう。
ひとりひとりの幸せや生き方を、考えさせられるお話です。

私は生まれてきてからずっと、何の疑問も持たないで女として生きてきました。
無意識のうちに男女の壁をもっていたんだと思います。

初めてこの本を読んだ時、苦しいなぁ切ないなぁと思ったけど、他人事でした。
それが大学卒業した頃。
そのあとすぐに、身近に同じ悩みを抱えていた人がいたことを知りました。

LIKEに性別は関係ないから、素直にその子のことはずっと好き。
その子にもそう伝えたし、大学院出るまでよく遊んでいたけど、それって一方的だったのかも。
やっぱり秘密を知っている私と、秘密を知らない友達たちと、一緒にいたくなかったかなぁ。

その子の話にうつると、すっごく長くなってしまうのでこのへんで。笑
とりあえず、その秘密のせいで苦しんでいませんように。心から幸せでいてほしい。

*言葉*
・「自分の姿を見るのは他人だけじゃない、この世には鏡というものだってあるんだ」
・「男だとか女だとかいいだすから話が面倒くさいんだよね。あたしも早く、そういうものから解放されたいよ」
・「結局みんな、男はこういうもの、女はこういうものっていうふうに勝手に決めつけて、自分とのギャップに苦しんでいるように見えたんです。男って何か、女って何かっていうことの答えは、誰も持ってないみたいでした」
・「心はやっぱり心に反応するのよ。大事なことは心を開いてくれることなの。姿形は関係ない」

今日はこのへんで。
ありがとうございました。

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