[一歳]初めての視力検査
次女が生まれてから一年が過ぎた。前回の検診では、主治医の先生から「一歳を過ぎたら視力検査をしてみましょう。」と提案が。
ついに、待ちに待ったその日がやってきた。
前日は緊張が勝り、なかなか寝付けなかったが、なんとか時間通りに起床し大学病院へ。
検診では、眼科ということもあり「なぜ眼科にあんなに小さい子が?」という周りの目や、声をかけられることも。検診に通っているうちに、自然と慣れた。
しばらく緊張の時間を過ごしたあと「次女ちゃん」と名前を呼ばれ、いざ視力検査へ。
視力検査には、多少時間がかかった。
様々なおもちゃを、次女から少し離れた距離で左右に動かし、目で追うかを検査する。
カラフルなおもちゃや、光るおもちゃ、音が鳴るおもちゃなど数種類の物が、次女の目の前を行き来する。
私は前抱きをしていたので、次女の顔は見えない。ちゃんと目で追ってくれているのだろうか、、、。
そんな不安に煽られていると、視力検査をしてくれている先生が一言「あれ?見えてる?」と呟く。
次に光沢のあるグレーの紙に、白色に書かれた絵が出てくる。その絵はグレーの紙の上方にあったり、下方にあったりする。それを交互に出される。
私でも見にくいような絵だ。次女は、ちゃんと目で追えているのだろうか。
そういったことを繰り返し、やがて視力検査が終わる。次はいつものように眼圧を測る。
子供の眼圧を測る時は、綿棒のようなものが出たり、引っ込んだりする機械で測る。
泣いたり怖がったりはなく、びくともしないので、おそらく目に触れているという感覚はない。
通常よりも緑内障になりやすい次女は、この眼圧を毎回測る。眼圧は「気をつければ上がらない」というものではなく、眼圧が上がる時はどうやっても上がるような、気をつけようのないもの。だから怖い。
この日の眼圧は正常値で、とりあえずホッとする。
一旦検査室の外に出て、眼圧や視力検査の結果を聞くために、診察室へ呼ばれるのを待つ。
「そういえば前回、主治医の先生が変わるって言ってたな〜大丈夫かな〜」なんて、心配性の旦那と会話をしながら待つ。
ついに呼ばれ、ドキドキしながら診察室へ。
新しい主治医の先生は、若くて可愛らしく子供が好きそうな先生だった。
笑顔で視力検査の結果を伝えてくれた。
内容は、今のところ視力に左右の差はなく、左目をかくしても嫌がらないので、見えてるのではないか、という大変嬉しい知らせだった。
通常片目が正常の場合、見えている方の目を隠すと、見えにくくなるので子供は嫌がるそうだ。次女にはその様子がなかった。
一年前にものすごく落ち込み、泣いていた日々が嘘のように、晴れ晴れした気持ちで病院を後にした。すぐに私の母にも知らせると、すごく喜んでいるのが分かるメールの返信が来た。
思えば右目の混濁も、生まれた時と比べるとだいぶん薄くなっており、見た目ではほぼ分からなくなってきた。本当に次女は奇跡の持ち主だ。
「今のところ」という言葉は、少し心配にはなるが、毎日元気でいてくれる次女にとても感謝している。このまま何事もなく過ぎることを願っている。
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