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私自身がinoriに救われていました―Self0新商品「inori」の制作物語ー

30代前半の厄年は、なかなかつらい。

人生の先輩方からそれとなく聞いていた話でしたが、実際に入ってみると、それはそれはものすごくつらい日々でした。

家族との別れは、当事者にしかわかりません。

私の場合は周りの結婚、出産ラッシュと父との死別が重なったので、自分の状況を伝えていなかったのもよくなかったとは思いつつも「結婚することになって」「実は2人目が生まれるんだ」と報告されるたびに、自分はなにひとつできないまま、父と別れてしまったことを責め、どこにもぶつけられない感情を唯一の母にぶつけることしか、そうすることでしか1日を乗り切れなかったのです。


何度も、何度も深い孤独は襲ってきました。

私なりの親孝行の形ってなんだろうと考えては堂々巡りの日々。心は左右に揺れてばかりで、自分軸で楽しみたいと頭では考えているのに心は追いつかない……。

そんなとき、私はいつも祈っていました。

歳を重ねるにつれて大きく変化する自分の役割


母と衝突するたび、誰にも言えない気持ちを紙に託します

誤解を招きたくないのであえて書きますが、私は特定の宗教には所属していません。

ただ新月や満月のリズムは大切にしながら生きたいと願っていますし、みえない世界は存在していると考えるタイプの人間です。

ひとり家族が欠けてしまうと、家族の役割も一気に変わってしまいます。同時に自分も歳を重ね、母も同じように歳を重ね、今までの習慣や距離感、ルールでは生活が成立しないと感じさせられる出来事は日常茶飯事です。

休むために実家に帰りますが、母は気づけば、うとうとがはじまってしまいます。体力的にも仕方がないとわかっていても、娘としては、自分が真剣に話をしているのに、まともに聞けずに寝られることは、ときに深く傷つくのも事実なのです。

そのたびに母に対し違和感を覚え、今の距離感ではいけないと、繰り返し試行錯誤しては、ときに失敗し、少しずつ関係性や自分の意識を3年以上かけて変えました。

けれど、結論がでてもすぐに心が追いつくとは限らず、私自身もメンタルの上がり下がりがある中で、激しい衝突を繰り返すときは何度もあります。

そのたびに私は「神様がみてくれているなら、あともう少しだけがんばってみよう」と自分自身を奮い立たせ、朝を迎えるたびに新しい1日を懸命に過ごしてきました。そして、ときどき奇跡のような出来事も起きて、そのたびに救われて…を今まで繰り返している気がします。

祈ることは、生きること


お顔の品格に、一瞬でひとめぼれ。

祈ることは、自分と向き合うこと。

ほんとうの気持ちを知ることだと感じるようになってから、文房具でもその習慣があったらおもしろいかもしれない、皆様もつらい夜があったときによいしょとひとりで乗り越えられるかもしれないと思って制作したのが、5月より発売中の「inori」です。

組み立ては簡単で、もともと折り目がついているので、その通りに組み立てるだけで「inori」は完成です。付属のレターセットにお願いごとを書き、ボックスに入れるだけでOK。新月や満月に合わせてお願いごとを書く…そんな素敵な習慣を、あなたの日々の暮らしにも加えてみませんか?

実際に叶うかどうかが大切というよりも、今の自分はどんなことを夢見ているのだろうと月のリズムに沿って振り返る時間は大切です。

月のリズムに関係なく「今、願いごとを書いたら、なんだか叶うかもしれない」とふと思い立ったタイミングでinoriを活用するのも、Self0としてはおすすめです。

少なくとも私は、人と違う人生をどうにか前に進んでこれたのは、神社仏閣に行き、手と手を合わせる時間があったからだと自分なりに分析しています。そして、祈る時間は、どんな人にも必要だと私は考えます。

涙がずっととまらなかった3年半


Self0より発売中の「inori」

表に向けて公表していない部分でもつらい出来事が何度もあった3年を乗り越えられた私だからこそ実現できたSelf0のオリジナル文房具だと自信をもってお伝えできます。

ひとりは、ものすごくつらいけれど、乗り越えると、どこからがご褒美がくる。そんな不思議な法則に気づけたのも、祈る時間とひとり会議のおかげです。

Self0では現在も好評発売中です。

皆様の暮らしにSelf0の「inori」が浸透し、つらいことがあったときの支えとなってくれるよう制作、販売者としては心から願っています。



今回はinoriを発案するまでの日々をほんの少しだけお伝えいたしました。また違う角度からinoriについてはnoteでお伝えできたらと思っています。

おかげさまで、Self0は、すくすく、のびのびと育ってきています。お客様皆様にご利用いただいてこそのSelf0の存在意義でございます。

最後になりましたが、いつもご愛顧いただきありがとうございます。

Self0はまだまだ小さな星のようなブランドですが、山口恵理香の人生をかけて、これからも大切に、丁寧に育んでまいりますのでよろしくお願いいたします。


Self0 山口恵理香
書くことは、生きること

Self0は、いつでも、小さな扉を開けて皆様をお待ちしています。

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inori 商品ページはこちらより

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