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「大縄やだな」〜苦戦した娘が導き出した結論
小学校では冬になると大縄の練習が始まることが多いようです。我が家の娘は、1年生の頃、この大縄で相当苦戦しました。
「大縄、嫌だ〜!学校行きたくなーい。」と泣いている娘を前に、「やってみよう!できるようになるよ!」と背中を押したらよいのか、それとも「じゃあ、大縄しなくていいんじゃないかな、お休みしたら?」とそのまんまを見守るのがよいのか、それとも、より娘にしっくりくる別の声がけがあるのか、私自身も色々と悩んでいた時期がありました。
たかが大縄、されど大縄。今日はその経験に詰まっていた娘と私の学び・気づきについて書いてみようと思います。
今日は短めに書けそうです。笑
読んでもらえたら嬉しいです。
1. 1年生:大縄が嫌すぎてお腹が痛くなりました
1年生の時の担任は体育科の先生。第一線でスポーツをしてきた先生の指導のもと、子どもたちはぐんぐん飛べるようになっていきました。
「子どもたちはできるから。頑張って努力をしたら、できないことができるようになっていくということの喜びを知ってもらいたい」これが先生の信念でした。
娘は、「全然飛べないし、先生は厳しいし、だから大縄が嫌だ〜」と言いながらも、上手に飛べる子が集まるチームに入りたくて必死に練習。大縄のことを考えるとお腹が痛くなって学校をお休みする日があるほどに真正面から闘っていました。
紆余曲折を経て娘なりに折り合いをつけて、「やる!頑張る!」と決めた日から、自宅でも練習するようになりました。大縄大会本番では、ものすごいスピードでみんなと一緒に縄を飛んでいるではありませんか!(驚き&感動)
泣きべそをかいて練習に取り組んでいた娘も、本番を無事に終えると”ドヤ顔”ですよ!笑 試練をくぐりぬけた彼女は、頭ひとつ分もふたつ分も大きくなったようにもみえました。
2. 2年生:あったかい雰囲気の中であっという間に大縄は終わりました
さて、1年が経って今年の冬。2年生。今年も大縄大会の季節です。(寒い時期に縄跳びが身体に当たるとすっごく痛いですよね〜。私は苦手だったなぁ、大縄←遠い目w)
2年生の担任の先生は、「ありのままのあなたたちが100点満点!」というスタンスの先生です。上手に飛べる人はその調子でベストを尽くそう!大縄が得意ではない人も自分たちなりに一生懸命頑張ろう!という感じでしょうか。とにかくあったかいの。
娘は、大きな安心感の中で日々学校生活を満喫している様子です。おだやかに、平和に、日々を過ごせることは、近くで見ている親としては本当にありがたや〜、ですね。
大縄大会が迫ってきても、娘の様子はさほど変わらず、学校へ行きました。去年のように泣いて大縄練習をすることはありませんでした。大縄大会当日も、できる限りの力を出し切って、ニッコニコで無事に終了しました。
3. 大縄2年目を終えて放った娘の一言に考えさせられました
さてさて、興味深かったのは、大縄大会を終えた娘がつぶやいた一言。
「今年も結局緊張した。去年よりはラクだったな。でも、練習めっちゃしてすごく上手に飛べて、それでいっぱい緊張した去年の方がよかったのかもー」
なるほどーーー。
去年があって、その上に今年が重なったから、こうやって考えるに至ったということ。経験は繋がっていて、無駄なことは一つもないんだね。
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どっちも経験したからわかること。いろんなやり方でトライしてみたことがあったから感じられた気持ち。
子どもたちが時間をかけていろんなスタイルを経験してみて、いろんな向き合い方で潜り抜けてみて、それで自分なりにわかることが増えていくって、息の長いパワフルな学びだなって感じたのでした。
ついつい、その時の、目の前の成果や結果(大縄が飛べるようになること、大縄の回数が記録更新すること、今笑顔で過ごせること、など)に自動的に目が向いたりするんだけど。そこに向かうために、背中を押すのがいいのか、包み込むのがいいのか、と、大人が勝手に道筋を立てて、あれやこれやと思考を巡らせたりするんだけど。
私が到底思い付かないようなやり方やアイデアで、ぐんぐん大きくなっていく娘の姿を日々見るたびに、「こうあるべき」「これがよい」と縛られているのは私で、それはすごく狭くて小さい発想なんだなぁと、痛いところに気付かされるのです。
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来年、彼女はどんなふうに大縄に向き合うのでしょうか!
どのように目の前の課題に参加するか。どのようにその出来事を経験するか。その選択肢が増えることで、私たちの生きる道のりはより「自由」になっていくのかなーなんて思いました。
全ての経験にちゃんと意味があるから。
ゆったりと、参りましょう〜。
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