『現代』を考えさせられる映画
3日前の衝撃的なニュースがあってからというもの、みんながSNSへの書き込みについて考え、意見を述べている。私もテラスハウスを毎週楽しみに見ていたので、本当にショックだった。
そんな時に思い出したのがこの映画
『Midnight in Paris』
アメリカに住み、仕事は映画作家でそれなりに稼ぎ、いい暮らしをしている青年。しかし彼が本当に書きたいものは、映画の台本ではなく、小説であった。彼は古き時代のパリに憧れ、婚約者と訪れたパリ旅行中も小説の執筆に励んでいた。夜が深まった頃、1人でパリの街を歩いていると、知らない車の運転手から乗れと声をかけられる。それは、毎晩深夜0時にやってくる’20年代へと繋がる車だった。
彼は、古き時代のパリの芸術家たちと出会い、今はなく昔あったものを見出していく。彼は’20年代こそが素晴らしいと思っていたが、そこで出会った昔の作家たちはもっともっと昔の、1800年の時代に憧れていた。
少し前の方がいい、少し前の発達途上の時代こそ風情を感じるという、貪欲はもってのほか、素晴らしい考え方である。
現在の日本は、物や情報に溢れており、働いて稼いだお金を使えば、なんでも簡単に手に入る世の中である。
しかし、何事も便利だからいいというわけではないし、むしろ余分にあると使い方を間違えてしまったりする。
今、私たちは、便利すぎるこの世の中を少し客観視し、使い方を間違えているものはないか、存在しているものが、本当に必要なものなのか、について少し考えるべきである。
使い始めてしまったものを手放すことは難しい。だから、せめてその正しい使い方を見直し、本来の目的に軌道修正することならば、できるのではないか。
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