蜜蜂の不思議
こんにちは。
秋の空気が入ってきて、コスモスの花が咲き、トンボが飛ぶ様子も見られてほっとしますね。
月に一回ほど続けているメルマガですが、新規でForest Chimneyを知ってくださる方もいらっしゃるので、ここに過去のメルマガからコラムを載せておきますね。
読み物関連はこのマガジンにまとまっていますので、秋の夜長に楽しんでいただければ幸いです。
(2022年9月のメルマガより)
コラム ”麦藁手仕事の魅力” ~蜜蜂の不思議~
今日は少し脱線して蜜蜂についてお話しさせてください。
10月に蜜蝋キャンドル作りの体験会を企画しましたので、キャンドルの試作をしているところなんです。
みなさんは蜜蜂というと、どんなイメージを持たれるでしょうか?
花々を飛び回る平和な様子?
それとも蜂は怖い?
私は蜜蜂が好きで、以前飼っていたことがあり、生態に関する本もいくつか持っています。
蜜蜂は、基本的に女系家族で、女王バチと働きバチはすべてメス。春にはオスも生まれますが、彼らは働かずに食べさせてもらっているのです。
そして、5月の交尾の時期(他の巣の女王バチと出会う)が終わると、オスは巣から追い出されます…笑
蜜蜂の植物に対する影響力はかなり大きく、「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」というのが2011年の国連で報告されています。
ここには蜜蜂だけでなく、単体で行動するその他の多様なハナバチも含んでいますが、蜜蜂はハナバチの中で最も進化した社会的な蜂であり、一つのコロニーに何万匹もの働きバチがいるため、その影響力は計り知れません。
ところで、昆虫学者からすると、蜜蜂のコロニー(群れのこと)は、一つの生き物のように見なすことができます。一匹の働きバチは人間でいう細胞であり、それぞれの細胞=働きバチは全体の調和と繁栄のために自分の役割を見出して活動していきます。
女王バチは細胞を増やすための器官であって、決して何か決定を下したりはしません。 決定は、いわば民意でなされ、多数決で決定されます。(新しい移住先など)
そしてコロニーが大きくなると、春に2つか3つのコロニーに分かれ、それからまたそれぞれ、コロニーが大きくなるよう活動していきます。
また、蜜蜂が花の位置を仲間に知らせる際にはダンスを踊るというのは有名な話ですが、 その際には太陽との角度が情報として伝えられています。
これを測るために、「偏光」という人間には見えない光が使われているのだそうです。
昆虫には見えるものですが、空には太陽との角度によって偏光の強弱の違いが表れるため、それを頼りに長距離でも間違えずに飛んでいくことができるのですね。
まだまだお話ししたいことは尽きませんが(笑)このあたりで。
蜜蜂はある意味、花々とおいしい食物の担い手。彼女たちのおかげで私たちの豊かな食卓と美しい花との出会いがあります。
農薬などで被害を受けている実態もあります。よかったら、蜜蜂の好む植物を庭やプランターに植えてみてくださいね♪
ミツバチや蝶を呼ぶ庭についてはこちらの記事を
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回もお楽しみに。(^^)