![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124600518/rectangle_large_type_2_9f21e0832c4be8fb5dcf286d15a466ba.jpeg?width=1200)
”麦藁手仕事の魅力” ~なぜクリスマス(冬至)に星を作るのか~
先月、麦わら手仕事教室のメールマガジンでお伝えした内容ですが、登録していない皆さんにもこの時期にお伝えしたいなと思い、こちらに転載します
。
長い冬の夜、ストロースターを作られている方も多いのではないでしょうか(^^)
ぜひ、色々な光、星、灯に想いを馳せてみてください。
2023年11月のメルマガより
__________________________________
ドイツの手仕事”ストロースター”。”麦藁の星”という意味ですが、なぜ「星」を作るのでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1702609982020-tonLx0J0ag.jpg?width=1200)
それには、深い抽象的な意味が込められていると思います。(今回はキリスト教的な解釈は割愛します)
冬至とは、太陽の力が最小になる日であり、かつ再び復活する日でもあります。その日は、古代の人々にとっては非常に重要な意味をもっていました。
だから、ヨーロッパでは土着の冬至祭があり、それがのちにキリスト教のクリスマスに変容していったのですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1702609471250-fKHQEzKB0u.jpg?width=1200)
現代の私たちは、太陽の力をそれほど意識することはないかもしれませんが、実は多大な影響を受けています。気温や農作物はもちろん、季節の雰囲気を作り出すもととなっているのが太陽の力であり、地球の公転の影響です。
さらに、私たちの心も影響を受けていると言えるでしょう。太陽の力が次第に増してくる春、そしてさんさんと輝く夏は、外に出て活動したくなる季節。私たちの心は外交的になり、外へと向かいます。
逆に、秋になり次第に日が短くなり冷たい空気に包まれてくると、内へ籠り、手仕事をしたくなったり読書をしたくなったりします。心は内面へと向かい、人生について、過去や未来について考えることも多くなるのではないでしょうか。
そんな冬の極みである冬至は、一年で最も暗い日とも言えます。北欧では太陽が数時間しか出ない日。物理的にも抽象的にも、最も陰が極まる日です。
![](https://assets.st-note.com/img/1702609616991-cny9DRqjGF.jpg?width=1200)
こうして見てくるとその日にこそ、夜空に輝く「星」を作る意味、飾る意味があるということが分かります。星は私たちにとって「希望の光」であり、暗い世界の「道しるべ」でもあるのです。物理的な意味だけでなくむしろ心理的な意味において。特に「光」が必要な季節に、私たちはそれを自らの手を使って作っているのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1702609843846-2FPDDI2QeR.jpg?width=1200)
そんなことを想いながら作っていただけると、より一層、ストロースターがいとおしくなるのではないでしょうか。
また、毎年ご紹介しているドイツ民話の「ストロースターの物語」もご参照くださいね。(下のボタンから読むことができます)今日ご紹介した星の意味と重なりながら、少し違った角度からもストロースターの素晴らしさを味わうことができます。
______________________________________________________________________________
麦藁手仕事教室のメルマガは下記の一番下のフォームから登録可能です。
いいなと思ったら応援しよう!
![Forest Chimney 麦わら手仕事教室](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54882898/profile_fa6714c1ce9dbeadbb81a40f8ecae5f0.png?width=600&crop=1:1,smart)