【ウガンダ旅・2】バイクタクシーとおんぼろハイエースがひしめくカンパラ
ぎゅうぎゅうだけど、不思議と殺気なし
ウガンダの空の玄関エンテベ空港から首都カンパラまでは立派な高速道路が整備されているんですが、カンパラ市内に入ると、ほかのアフリカの国々と同様、バイクタクシーや車がひしめきあうカオスな風景が広がります。
ただ、そういう風景につきもののクラクションの音はほとんど聴こえてきません。一見、ほかの国と同じく無秩序なんだけど、もしかしたら意外とみんなお互いを慮りながら走っているのかもしれない。
実際、歩いて道路を渡ろうとして、でも次から次へ車が来て途中で立ち往生しちゃっても、「ごめん、渡り切れなかった」と手を挙げれば、走っている車やバイクは一時停止してくれます(車やバイクがのんびり走ってる道路に限ります)。
とはいえラウンドアバウトや車線合流ではだれもがぎゅうぎゅう車体を割り込ませていくのでいつも大渋滞。そこは「譲り合った方がみんながスムーズに進めそうなものなのに」と思わないでもありません。これはアフリカあるあるですね。
そのわりにカンパラでは急発進や急停止もほとんどないし、ドライバー同士の怒号を聞くこともなかったような気がします。
あ、一回だけ、たしか交差点で後ろからバイクがごつんとぶつかってきたことがありました。例によって渋滞中でのろのろ運転中だったので人がケガをするような事故にはならなかったけど、わたしたちが乗っていた車のバンパーはぼっこりへこんだはず。
危険で爽快、バイクタクシー
カンパラの道路を縦横無尽に走り回るバイクタクシーの運転は、曲芸的です。というか安全係数がゼロに近い。遊園地のアトラクションかなと思うほど、車や人のすれっすれを走ります。バイクのハンドルの先と、隣を走る車の車体との間が10センチぐらいしか空いてないんじゃない?というぐらいに。
実際、歩道ギリギリを走っていたバイクが歩行者の女性の腕にぶつかって、そのまま走り去るのも見ました。女性は顔をしかめて腕を押さえるぐらいで済んでましたが、もし、勢いで引き倒されていたら大けがだったかもしれません。
初日から2日目までは自分が車に乗っててもヒヤヒヤしましたが、3日目ぐらいからは、こういうもの、と街の風景として受け止め、歩道でも斜め後ろに気をつけて歩くようになりました。
ちなみに、バイクタクシーは「ボダボダ」と呼ばれています。ネーミングが脱力系。タンザニアの乗り合いマイクロバスが「ダラダラ」と呼ばれていたことを思い出します。好きだわ~こういう名前。
混雑したエリアでボダボダに乗るのは危なすぎるけれど、勝手がわかっている空いた道で、ごく近距離だったら少しはリスクが小さいかも、と聞き、(あくまで自己責任で)宿の近くの移動に使ってみました。
……爽快!!
道路のバンプ(こぶ)を越えるときに体がはねて重心を失わないように、両手でしっかり後ろのハンドルをつかみ、こぶに備えて前をしっかり見ていれば、すこぶる楽しい。
しかしこれ、町中で、若いお母さんが乳児を片手に抱いて(つまり片手離して)乗ってたりするんだけど…すごいなバランス感覚。
地平線まで埋め尽くす王蟲……ではなくハイエース
カンパラ市内の交通機関は基本、バイクタクシーの「ボダボダ」と、上の「マタツ」と呼ばれる乗り合いタクシーと、いわゆる(日本でもおなじみの)タクシー。料金は、ボダボダ→マタツ→タクシーの順で高くなります。
長期滞在で旅費をセーブしたいならマタツも重要な交通手段になるのですが、そしてもちろん地元の人には欠かせない足なのですが、乗り合いなだけに時間が読みにくく、スリ被害も多いとのことなので私は使わずに終わりました。
マタツはウガンダ全国を広くカバーするようで、市内には、さまざまな行先のマタツが集結する巨大なターミナル「タクシーパーク」があります。
これ、車庫ではなく、駐車場でもなく、タクシー乗り場なんです。
真ん中のほうに停まっている車はどうやって出るんだろう…。マタツに限らずカンパラのドライバーには超絶狭いスペースでも縦列駐車できちゃう神業をお持ちの方が多いので、きっと器用に出ていくのでしょう。
では、ふつうのタクシーはどうつかまえるか。カンパラはUberが使えるのです。都内住みのわたしの近所でもまだ使えないのに! でもUberの話は、また今度。
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