江口絵理
『アフリカで、バッグの会社はじめました――“寄り道多め”仲本千津の進んできた道』の制作工程や裏話、イベント報告をアップします。
「ぜひだれかとシェアしたい!」と思った本や展示を書き留めています。同じものを読んだり観たりした人、これ読みたい観たいと思った人と「スキ」やコメントでやりとりできたらうれしいです。
2022年7月に10日間だけ訪れたウガンダ(主に首都カンパラ)で出会ったもの、こと、ひとについて、つれづれに書いていきます。
命を終えた大きなクジラが深い海の底に沈んでいったら、何が起きる?--クジラの命の終わりから始まる、ふしぎな生きものたちの命のつながりを描いた絵本『クジラがしんだら』を作りました。 本について詳しいことはこちらを見ていただくとして…… わたしがなぜ、いつ、この本を作ろうと思ったか、記しておこうと思います。 この本のテーマである「鯨骨生物群集」の存在を知ったのは、2010年7月のことでした。わたしは日本の海洋研究を牽引する研究所、海洋研究開発機構の中で催された小さなシンポジ
おひさしぶりです。『アフリカで、バッグの会社はじめました』の近況を書くのは数カ月ぶりでしょうか。 派手なニュースではないけれど、とてもとてもいいことがありました。 この本を読んだ10人ほどの中学生とテーブルを囲んでお話ができる「読書座談会」という催しに呼んでいただきました。 1時間ほどあれこれ話しているうちに、ひとりの女の子が、「私は本を読むのが苦手で、この本も、ずっと読まずにいたら座談会の前日になっちゃって……」と恥ずかしそうに話し出したのです。 ――うんうん、読書
2024年11月23日(土)の夜、『クジラがしんだら』原画展開催中の書店、蟹ブックスさんで、本書のトークイベントが開催されることになりました! お申込みは上のバナー(リンク)から。参加料金2,000円の支払いは当日、店頭にて。 日時 11月23日(土)20:15〜21:45 会場 蟹ブックス 参加費 2,000円(税込) 定員 24名 申込方法 Peatixにて受付いたします。 告知期間はわずか10日。どうしよ、お客さん3人とかだったら。 急なご案内になりましたが、か
うっかり『言語学バーリ・トゥード Round2』を電車内で読んでしまい、吹き出すのをこらえて肩を震わせている。前作でも同様の失敗をしたのに
映画『うんこと死体の復権』を観ました。私たちの生活では忌み嫌われる一方で、深海でも地上でも、自然界では神様クラスに尊いうんこと死体。その落差を痛快かつ鮮やかに見せてくれる映画でした。 それにしても大人の自由研究の迫力よ……画面からあふれ出る狂気(ほめてる)に何度吹き出したことか
写真絵本『土佐湾のカツオクジラ』を読みました。ナイフのように美しいフォルムのカツオクジラ、土佐湾では一年中見られるそうです。…ってことは、土佐湾の海底には確実に鯨骨生物群集の世界がありますね🐳🦴
深い海の底でクジラの骨に集う生きものたちの話を初めて聞いたとき、わたしが感じたのは、命綱をつけずにまっくらな宇宙に放り出されたような、こころもとない気持ちでした。 深海は、日の光が差さず、生きものが少なく、だから食べものが少ないところです。ところが、ごくたまに、突然、上から巨大な食べもののかたまりが降ってくる。それが、命を終えたクジラです。長ければ100年にもわたって、クジラの体はさまざまな生きものの命を支え続けるといいます。 とほうもなく長い時間だけれど、必ずどこかで終
ウェイリー版・源氏物語(毬矢まりえ+森山恵姉妹・訳)を愛読し、長々と感想文を書き連ねた私ですが、実は、それまでの現代語訳遍歴でも、源氏物語の中の和歌はほとんど読み飛ばしていました。 覚えているのは、「からころも」を連呼するばかりの末摘花の和歌を光源氏が揶揄する「唐衣また唐衣からころもかへすがへすも唐衣なる」ぐらい。ひどいな光源氏、と笑ったから。 そんな私にぴったりの新書が昨年、出たのでした。 著者は古典文学の研究者、木村朗子さん。既刊の『女子大で『源氏物語』を読む——古
2024年9月29日のTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」ゲストコーナーにお招きいただきました。聴いてくださったリスナーの皆さま、安住さん中澤さん、番組関係者の皆さま、ありがとうございました。 放送直後、見事なまでに端的に、当日の話題の要点をまとめてくださった方がいました。構成台本を読んだんですか?というぐらいに正確。 (江口補足)正しくは「タタリ神になってしまった乙事主」でした。 放送後には毎度、自己嫌悪の沼に沈みこみます。首まで沼に浸かったまま、「#nichiten
文芸誌MONKEYの「いきものたち」号では、伊藤比呂美の「ヒルディスヴィーニたち」に加えて、フィリップ・K・ディックの'Preserving Machine’(柴田元幸 訳)も面白かった。 邦題が「プリザビング・マシン」で、最初は「Preserve」のことだとは気づかなかった。絶滅危惧種を保護する、というときのPreserveなのね。 モーツァルトの楽譜をこのマシンに入れると美しい鳥になって出てくる。ベートーヴェンの楽譜を入れると、厳しく堂々たるカブトムシに。さて、生まれ
全国の書店で買えます。税別1,800円(税込1,980円)です。 街の書店でも、ネットで在庫検索や注文ができる書店はたくさんあります。各書店の『クジラがしんだら』の在庫情報ページをここにまとめておきますね。おまけでAmazonほかネット書店のページも。 ※お店によっては情報が前日夜現在だったりもするのでご注意を〜 ネットで在庫検索できる街の書店丸善・ジュンク堂 紀伊國屋書店 未来屋書店 自動的に近隣のお店の在庫状況が出てきますが、プルダウンメニューで都道府県を選ぶこ
激忙トンネルを抜けたご褒美に読んでいる、MONKEYの「いきものたち」特集。伊藤比呂美の「ヒルディスヴィーニたち」が面白い
伊藤ガビンさんの「はじめての老い」がすこぶる楽しい。一文終わったあとのどうでもいい付け足しにいつも吹き出してしまいます。口腔自衛隊……わたしも入隊適齢期だ https://note.com/itogabin/m/mfadfc4b35ea7
7/21のトークイベント、たくさんの方々に来ていただけて、無事終了しました。当日のトークの模様がグラフィックレコーダー、山岸あゆみさんの手で一枚の画像に(すご技!)
7/21(日)15時から、紀伊國屋書店新宿本店のトークイベントに登壇します。 紛争解決学を専門とする上杉勇司さんと『アフリカで、バッグの会社はじめました』の主人公である仲本千津さんのトークに、私も、刺身のツマ的にお邪魔させていただくことになりました。司会進行は、声優の十時莉音さん。 入場無料ですので、お気軽に以下からお申込みください。新宿紀伊國屋書店なら、トークにいらっしゃるついでに新宿で人と会ったり買い物したり、逆に、買い物ついでにトークイベントにご参加いただいたりもで
7/21(日)15時から、紀伊國屋書店新宿本店『どうすれば争いを止められるのか』著者の上杉勇司さんと、仲本千津さんのトークに(刺身のツマ的に)お邪魔することになりました。 入場無料です! 申し込みは以下のリンクから https://peatix.com/event/4031378/view