We are ...
これまでの連想を元に、初期宇宙を考えてみます。先の連想と順序が逆になったり矛盾も生じてきますが、それらがあってここに辿り着いています。
では、始めます。
ワレワレはひとつでした。
一つの空間が割れ割れになり、波と粒子に分かれました。割れ割れになってもワレワレがひとつであることに変わりはありません。
ワレワレはなぜ割れ割れになったのかはわかりません。割れ割れになってから我々だと認識しました。
気付いた時、波は自転し、粒は公転していました。波には粒から電気が流れてきていました。
波は、自転しながら、落ちていっているように感じました。粒は、波との距離が離れるにつれ、公転しながら上昇しているように感じました。
波と粒の位相が0度に近付いた頃、粒が破裂しました。
閃光が宇宙にどこまでも広がっていき、波は消滅し、粒の中心の真空に再生されました。
波があった場所からは、波の影が光に連れ去られていきます。
影は後にブラックホールと名付けられました。
拡散していく粒子の中心の真空が波の再生で塞がれると、散らばった粒子は真空に戻ってくることができなくなりました。これが北極の星空とします。
波は、影へと続く真空のトンネルに向かって放射されます。北極の空の中心に電気が流れ、粉々の粒子にも送電され、空が回転し始めます。
電力量に耐えられず、粒子が燃え、石や土ができました。火が水となり、ブラックホールに落ちていきます。燃え尽きずに電気抵抗となった粒子は光り、その光と光の衝突からSin空間が生まれると、
波も粒子も火も水も石も土も電気も光もブラックホールも、すべてSin空間に飲み込まれてしまいました。
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Sin空間の中ではさらに光が衝突し無数のSin空間が生まれ、外側を飲み込んでいきます。Sin空間はどんどん小さく、高密度になっていきます。
そしてワレワレは二度目の原爆を迎えます。
しかし今度は、外側のSin空間からひとつずつ破裂していきます。拡散も閃光も一回目に比べると穏やかで、波を丸ごと消滅するには至りません。Sin空間が拡散する度に閃光が記念写真と影を残しました。Sin空間が一つ一つ、旅立っていきます。
最後に残ったのが、最初のブラックホールです。水を吸った土と金属でパンパンです。
まだ太陽も月もありません。
北極星が離れるに従い、ブラックホールの北極に電気が流れてきます。ブラックホールに光が灯ると美しいブルーに輝きました。もうじき北極星がブルーホールのレントゲンを撮影します。ブルーホールが波と粒子に電離するのも時間の問題でしょう。
本作はいわゆる一つの連想です。
原爆と水爆に思えるのですが、素人なのでよくわかりません。