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特別な予兆
ひとには、「なににも身が入らない」シーズンがある。
それは多忙の日々を乗り越え、少しするとたまに突然訪れる。
毎日外に出るようなわたしの場合は、
熱や頭痛に見まわされて、しょうがなく家にいなきゃないけない状況を作らされているようにも感じる。
今年で2回目だ。
何かしなくちゃって思うんだけど、身体が動こうとしない。
でもね、頭で考えることを一旦止めて、
いまこの瞬間が、いま自分が見えるものこそが
大切なんじゃないか、とも思うんだ。
本を読んだり、あたたかい毛布の中に入り込み部屋から景色を眺めると、
家と外ではまるで別の世界のようにも感じる。
そして、このシーズンには特別な予兆があるの。
いずれ大切にするだろうひとと 不思議な出会い方をしたり、
「このシーズンの次にはまた忙しくなって、やりがいがあって、
飛翔できるステージが待ってるな」と感じたり。
多分ねこれは、大会で静寂の中 スタート前にピストルの音をまち、
腰を引いて踏ん張る長距離選手に似ている。
これからたくさんの待ち構えているものたちの中で風を切って
自分らしく走り抜けられるように、
いま目に見えないものが準備をしているような気がする。
だから、心配する必要はないんだ。
そして、こう文章を書いているのも、絵を描いているのも、
必ず次のステージに繋がる、大切なことのような気がするんだ。