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面接官になりました。面接官の視点は?「あなたの夢を語ってほしい」
こんにちは。
キャリコン&アナウンサー&ママ主婦のEriです。
毎週土曜日に更新している私のnote。
キャリアコンサルタントのことや、フリーランスの仕事について、経験したことや考えたことを綴っています。
あっという間に松の内もすぎ、スーパーには節分用の恵方巻の受付や大豆が並び始めました。
あれもやっていない、これもやっていないと焦りながらも、容赦なく時は過ぎていきます。
私はセカンドキャリアを築きつつ、一方で家族の仕事も手伝っています。
現場に出たり、事務方のサポートをしたり。
全く未経験の業種のため、分からないが分からない状態。
でも、人手不足のこのご時世。
やるしかない!ということで、現場経験者やグーグル先生を頼りながら邁進する日々です。
その中で、採用面接に立ち会っています。
キャリアコンサルタントとして、私のスキルを役立てたいとの思いもあります。
採用される側は何度も経験がありますが、採用面接官側は初めて。
10人ほどの方とお会いしましたが、毎回どんな方とお会いできるか楽しみにしていました。
同時に、これから毎日お顔を会わせることになるので、チームワークを重視しながらお互いに配慮し、労い合いながら働いてくださる方を求め、お話させていただきました。
面接を行う上で、私が大切にしていたポイントは以下です。
《こちらの仕事や企業理念などをご説明し、理解してもらう》
意図:弊社を知ってほしい&ミスマッチの防止
わざわざ来てくださってありがたい!
というとで、まずは何よりこちらの会社を知ってもらうことからスタート!
企業理念を理解していると、仕事上で判断する時や迷った時に指針となります。
理念の大枠としては『お客様に寄り添い、求めるもの共有し、一緒に考えていく』。
と、このようなニュアンスをお伝えします。
この時点で「この会社は私の求めているものではないかもしれない」と感じられる方もいるかも。
そのような求職者とのミスマッチを防ぐためにも最初にお伝えしていました。
合わない職場で辛い思いをしてまで働くのは、お互いに苦しいだけですもんね!
《数ある求人の中から、なぜ弊社に目がとまったのか》
意図:求職者が求めていること&求職者のバックボーンの把握
どんなことを求めて採用情報を検索していたかを知りたい。
「職種」「立地」「事業規模」「勤務時間」「新規オープン」等、それぞれの答えがありました。
会社に求めていることはもちろん、なぜそれらを求めるのかが語られ、求職者のバックボーンも把握できます。
《どんなことでもよいので、活かせるスキルはどんなこと?》
意図:求職者が自認しているスキルを知る
→「おじいちゃん・おばあちゃんに囲まれて育ったので、高齢者との会話に慣れている」「人のいいところを探すのが得意なので、チームワーク重視の仕事で生かせる」「自分自身が心配性なので、同じような不安を抱えたお客様への優しい声掛けができる」など、これまた様々なお話が出てきました。
《弊社で働く上で、どんな風にステップアップしていきたい?》
意図:求職者の思い描くキャリアビジョンを共有することで、実際に働き始めてからどんなサポートができるか把握しておきたい
「まずはお客様のご案内や受付などをしつつ、並行して専門知識も身に着けていきたい」「お客様に寄り添う姿勢を重視して、お客様1人1人のご要望に応えられるよう専門知識を身に着け、ゆくゆくは認定資格を取得したい」など、これまた様々なお話が聞けました。
これからのキャリアビジョンを語っていただくことで、入社後、その達成に向けてどのようなサポートがこちらにできるか準備しておきたい思いがありました。
せっかく働くのですから、なにかしらのスキルを積み上げていってほしい!
そのサポートなら惜しまない!
会社的にも強みになりますし、もしも退社してもご自身で身につけたスキルとして自信を持って次に進めると思うからです。
大枠として、このようなことを伺っていきました。
そこで思ったのは「自己分析不足」。
(少し辛口ですみません。もったいないと思ったのです)
これらの質問は、キャリアコンサルティングの要領で、求職者に語っていただくよう促しながら進めました。
伝え返しや要約、感情の反映などを使いながら、採用面接中に自己理解や仕事理解を促し、お話しいただきました。
ですから、お1人につき30分ほどは時間をかけたと思います。
そこで思いました。
「事前に自己分析をもっと深められていたら、自分に適した職場を絞って求職活動できるし、アピールも的確になるし、採用者側にとっても求職者が働いているイメージを描きやすいのに。。」
つまり、自己分析が浅いとミスマッチに繋がりやすいのだなと身をもって感じました。
採用面接に行くときに書く「履歴書」。
空欄を埋めるように書くイメージですが、そこからもうひと踏ん張りして自己分析をしてほしいのです。
・自分にはどんなキャリアがあり、そこでどんなスキルを重ねたのか
・求職する職場で、どんなキャリアを築いていきたいか
・そこではどんなことが活かせそうか
整った綺麗な文章でなくてもかまいません。
これまでのキャリアを、あなたの人生を語ってほしいのです。
そして、これからのキャリアビジョン=夢を聞かせてほしいのです。
少なくとも私は、そのキャリアビジョンを叶えるサポートをしたいと思いながら採用しています。
これから採用試験を受けようとしている方がいたら、このあたりをいま一度深めてまとめてみるとよいかもしれません!
この投稿をご覧になっている求職者の方が、やりがいを持って働ける職場と巡り合えますよう心から願っています。
まだまだ続く。
次回も、この採用面接でのお話をお伝えします。