局アナ時代に感じていたこと②
こんにちは。
元地方局女子アナで、現在ママ主婦のえりです。
「なぜ国家資格キャリアコンサルタント試験を受けようと思ったか」
前回は、局アナ時代に感じていたことを書きました。
今回はその続きです。
局アナ時代は10年ほどだったのですが、濃かった!
まだまだメディアは主流の時代で、華やかさも十分残っている時でしたから、テレビやラジオ、祭りや式典司会、出張取材やコスプレなどなど何でもござれな日々でした。
もちろん、取材に備えての下準備や、自分がディレクターを担当する番組では、構成を考えたり、曲の著作権申請やら、ゲストアテンドなど、地道な作業も同時進行でした。
自分の下準備のための残業時間はノーカウントだったり、休みだけれど準備のために自主的に出勤したり。
今なら「それはダメなんじゃないか!?」ということも、まだまだグレーの時代でした。
(会社がブラックとかではなく、そんな時代でした!あと、私が準備してもしても不安が残る心配性だったという特性も相まっています。)
そんな中、やはり気になっていました。
三か月ごとにやってくる、そう、改変期です。
誰がどんな番組を担当するのか。
やってみたかった番組につけるのか。
新番組に絡めるのか。
でも期待はしていませんでした。
なぜなら、私は非正規雇用のアナウンサーだったからです。
派遣社員を3年した後、会社から声がかかり直接雇用として嘱託社員になりました。
派遣から直接雇用が初のパターンで、しかも嘱託社員は会社としても初のポジションでした。
お声かけ頂いて本当にありがたかったです。
それまでの私は、疑心暗鬼でした。
何かというと「非正規雇用だからなのか!?」という言葉が頭に浮かび、新番組に絡めなかった時も、憧れていたポジションに着けなかった時も、何かと「非正規雇用の劣等感」が付きまとっていました。
そんなことないと思います。
圧倒的な存在感や実力があれば、どんな立場でも担当が回ってくるものです。
きっと自分の実力不足やタイミングがあったのだと思います。
そんなでしたから、「自分のキャリアを中長期的に考えていきたい」という思いはおろか、「来年私はこの会社にいるのか!?」という気持ちでいっぱいでした。
キャリアコンサルタント試験に向けて、実技試験のロープレ練習を繰り返しました。
繰り返しながら思っていました。
「派遣社員時代に上司や専門家のこのような面談があれば、劣等感を自己効力感に持っていき、もっと前向きに自分のキャリアを考えられていたかもしれない」
非正規雇用の問題。
就職氷河期時代に正社員の採用が著しく減り、本意ではなく非正規雇用となった人が多くいました。
私もそうです。
この時の劣等感や非正規雇用に対する理解不足により正社員に思いがうまく伝わらないもどかしさは今でも覚えています。
この時の気持ちが、キャリアコンサルタントの勉強をすることで、その経験を強みとして捉えられるようになりました。
同じ思いをされている方がいたら、きっと同じ目線で考えることができるのではないかと思います。
このあたりの経験も、キャリアコンサルタントに繋がっています。
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