ER: 問診スキル 6
ER: 問診スキル 6
no evidenceです。
嗜好品の問診です。
すべてのERの患者さんに聞く必要は
ないかもしれませんが、必要があれば嗜好品の問診も必要となります。
タバコに関しては、だいぶ喫煙者が減りました。
現在も喫煙しているかどうかがはっきりするように、私は
喫煙歴:現在喫煙者(◯本/日 ◯歳から)
喫煙歴:過去の喫煙歴(◯本/日 ◯歳から◯歳)
と記載しています。
飲酒に関しても、若い世代を中心に飲酒する方は減っています。
飲酒歴:機会飲酒
飲酒歴:毎日飲酒(ビール◯ml) とオーソドックスに記載しています。
アルコール多飲(アルコール依存症やアルコール依存症を想起させる問診)の患者さんに関しては、詳しく問診しています。
Dr「普段、どれくらいお酒飲まれています?」
Pt「あまり、飲んでないですね」(質問に対して、このような返しが多い)
Dr「具体的にどれくらい飲むか教えてもらっていいですか?」
Pt「缶チューハイを2本ぐらいですかね?」
Dr「缶チューハイはストロング缶ですか?」
Pt「ストロング缶のこともありますね。でも、最近は飲んでいないですよ」
Dr「そうなんですね。では、たくさん飲むときはどれくらい飲みますか?」
Pt「飲むときは、ストロング缶500mlを5~6本空けますね。でも、最近はないかな。」
アルコール依存症は「否認の病」と言われており、過少申告することが多いです。そのため、「たくさん飲む時は?」と追加で聞くようにしています。実際は、たくさん飲む時が普段の飲酒量であったりします。そこまでいかなくても、最初の申告は過少申告であり、中間ぐらいであったりします。
ここで、患者さんの訴えを否定してはいけません。「そんな少ないはずあります?」などと聞くと、オープンクエスチョンで充分患者さんの訴えを聞けなくなる可能性があります。